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549物語  作者: チイチイノファン
Chapter:Ⅵー分身マアムの事情
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アイランの修行

「あらイベント?」とマスター、マァム、ロロイの3人の支度を見てプルメリアが訊いてきた。


「いやアイランさんがマァムさんの師匠になってくれると言ってるのでね。僕も様子だけ見に行こうかなと」


「私はマァム嬢に何かあった時のためのボディガードですぞ」


マスターとロロイはこう言う。


「まあそうなのね。魔物もいるし女性が一人歩くにはあまり安全ではありませんから紳士がたが二人ついてくださればマァム様も安全でしょう。しっかり守ってあげてくださいませ」


とプルメリアは笑顔を讃える。


「はいでは行ってきます!」

やる気充分なマァムはそう答えアイランの待つパンゲアラードへ。


ーーードカンドカンドカーン!!


「うわなんだなんだ!?」「熱っか、火山ですぞっ!!」「きゃあぁボクはまだ死にたくない!」


マスター達が降り立った場所でいきなり火山が大噴火、思わず慌てるマスター達。


「何よ貴方達臆病ね」

そこでアイランが姿を現した。


「だって火山が…」「ちょっと火山を黙らせるわね。ヒャドラゴン!」


アイランはマグマを凍らせ鎮静化させた。


「パンゲアラードは初めて来ましたが…過酷な環境ですな…」

「まあね。ここで過ごしてきて私達は強靭な身体と精神を培ってきたってわけ」


ロロイがパンゲアラードの過酷さに息を呑むがアイランは当然と言う風に鼻を鳴らした。


「さあ来なさい!ここはアンタ達がいつもやってる公園マラソンとはわけが違うのよ!」


アイランは自称の通り鬼コーチだった。


公園がわりにマラソンしているその場所は恐竜が沢山いて、時には砂漠、時には猛吹雪をそのままの恰好で走らないといけない。


「な、なんで僕まで…」

「私はマァム嬢のボディガードをしに来ただけで修行しに来たのではありませぬぞっ」


マスターとロロイは早速泣き言。


「男のくせにだらしないわね!それとウサギ男!その女の子を守る覚悟がおありならこれくらいついてきなさい!」

アイランが走りながら怒号をかける。


「きゃあぁ恐竜が!」マァムが襲われる。

「「ひええぇ…」」いっぽうで男二人は震え上がって腰が抜けてしまう。


「ベギクロス!」アイランが攻撃呪文でチラノサウルスからマァムを救出した。


ボスっとアイランが落ちてきたマァムを抱き止める。


「怪我は無い?」

「はいお姉様…」


一方のマスターとロロイは肩身が狭い思いをする。


「なんて事だ僕がマァムを守らなきゃいけない立場なのに…」

「まるで立場がありませんな…」


マスターとロロイはそう声を落とし合った。


そして走り終わった後戦いの稽古をする事になるのだが…。


「バラ!」

アイランが攻撃呪文の弾幕で攻撃。


「烈風ショット…きゃあっ!」

弾幕で応戦するマァムだったがアイランの呪文の威力の前では歯が立たずモロに弾幕を受けてしまう。


「うぐ…ぐすんぐすん…」

マァムは地面にへたり込み泣き出した。


「こんな事で泣くようなら戦いなんてやめなさい!」

アイランは手を抜かず徹底的にマァムをコーチする。


ロロイはそれをイジメと捉えてマァムを庇いに出た。


「アイラン嬢!いくらなんでもやり過ぎですぞ!」

「ウサギ男は引っ込んでなさい!」


たちまちロロイとアイランが争いだす。


「ちょっと喧嘩はやめようよ」マスターが慌てながら喧嘩を止めに入るがマスター一人では頼りない。


マァムは泣き崩れたまま。


そんな時マァムの懐から一枚の絵がポロっと落ちた。


マァムの絵から、気の強そうな青年が飛び出してきた。


「なんだぁここは…マァムが泣いている…誰だぁマァムを泣かせたやつは!?」


「え?リギル君までなんで…」

飛び出した絵に気づいたマァムは戸惑いの声を出す。


リギルと呼ばれた青年はアイランと言い争っているロロイに目をつけだした。


「てめえかマァムを泣かせたやつはぁ!!?」

リギルがロロイに殴りかかる。


「ホロォッ!!?」

ロロイは突然の事で理解が追いつかないまま見知らぬ男に殴られまくる。


「やめてくださいロロイは違います!!」

「リギル君やめてやめて!!」

マスターとマァムが止めに入る。


流石のアイランもこの状況には理解が追いつかずその場で腰が抜けてしまった。


10秒もしない間にリギルは灰になり消滅したが後何発か殴られていたらロロイは危篤状態だったかもしれない…。


なんだかロロイばかり不遇な思いしてる気がする…。


とマスターは心底ロロイに同情した。

ロロイは「ホロロォ…なんで私ばかりが悲惨な目に…」

とつぶやく。


マスターはそんなロロイの手をギュッと握り「僕と君は一心同体だよ」と囁いた。


一方でアイランは「流石の私もど肝を抜かれたわ…マァムさん本当は凄い子なのね…」とマァムに関心を向けていた。


「えそんな…私は何もしてません…」

マァムは戸惑いが治ってないようで慌てながら否定する。


「いいえ貴女の絵からは貴女の魔力を感じたわ。でもうまくコントロール出来てないみたいね。よしじゃあ修行のやり方を変えましょう」

アイランはマァムの魔力の高さを見込み修行の内容を変える事にした。


(更に厳しくなるような予感しかしない…)マスターはロロイを看病しながらも嫌な予感が拭えなかった。

挿絵(By みてみん)

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