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549物語  作者: チイチイノファン
Chapter:Ⅵー分身マアムの事情
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マァムの絵

「もうなんなのっ!?」

「うわあぁん馬鹿あぁっ!」

ロザリーとスフレが地団駄を踏む。


何故ならEPを堕少年達に盗まれたことをマスターから聞かされたからだ。


「この惨劇はね全部私のせいなの。私がちゃんとしていたら…」

ラナンが身を乗り出して庇った。


「ラナン君のせいじゃないよ「ううん私のせいなの」

マスターが諌めるのをラナンは罪を自ら庇った。


「全く次から気をつけなさいよねラナンは間が抜けたところあるから」

「ふーんだ!」


ロザリーとスフレはこう言って何処かへ行く。


「マァムちゃん大丈夫?」

「私のせいにしてくれても良かったのに…」

ラナンがマァムに手をやるもののマァムはかえって反発した。


「…」マスターはこの場合どうしてやるべきかわからずその場に立ち往生。


暫く重苦しい空気は流れた。


そしてそしてーーー


マスターはマァムが沈んでいることでギルドに相談に向かう。


そこにはモョモトとアイランがいた。


「マスター元気がないね」

「何かあったって感じね」

流石カップル同士、ひっつき合いながらマスターに訊いてきた。


「うんマァムと言う新しい魔法乙女のことなんだけど…」

マスターは二人に相談。


ーーー

「俺はローラシアの近衛兵だからそこそこ忙しいんだよな」

「それなら私が師匠になって差し上げるわ」


モョモトが考えている間にアイランが了承した。


「本当かい?助かる「しかし私の修行はうんと厳しいわよ。マァムちゃんて子にもちゃんとそう言って頂戴」

「うんわかった」


そしてメルベイユに戻ったマスター。


その時マァムは機嫌が直ったようで絵を描いていた。


(くっ僕よりずっと上手いじゃないか…)

マスターはちらっとマァムの絵を見て内心悔しい思いになる。


マァムは自身の絵が見られたのに気付くと「あわわっ!」と悲鳴をあげてそれを隠してしまう。


「隠す事ないじゃない。とても上手だったよ」

「でも人の絵を覗くなんて悪い事ですよ」


マァムは口籠る。


(可愛いな襲ってやりたいぜ)とマスターがつい下心を落としてしまう。


そんな時『姫はこの僕が守る!』と声がして部屋一体が眩く光った。


「うわっ!」マスターが目を覆うと「大丈夫かい姫?」と抱擁する青年の声が。


マァムの前には暖かい影が覆っていた。

マァムが戸惑いながら見上げるとマァムの描いたイメージのままの青年が微笑んでいた。


マァムは「ハウト…君」と言葉を詰まらせた。

マァムの描いた美青年の名前はハウトと言うらしい。


「ハウトさん…?君はマァムさんの知り合いかい?」

「僕はかつてマァムに仕えていた騎士の一人だ…」

シュウゥ…。こうとだけ言うとハウトは砂になって消滅してしまった。


「どう言うことなの?マァムさんの騎士って…」

「私はエントレアにいて、その時に一緒に戦ってくれていた騎士だったの…」

マァムはこう説明。


そこでマスターは意表を突かれた。


なんとマァムは前世の自分だったのだ。


(どうりでロロイがマァムに感情移入するわけだ…)

とマスターは思ってしまう。


とロロイが空気になりかけたのでそろそろロロイも登場させるとしよう。


「マァムさん機嫌が直ったんだね良かった」

「実は私が悲しんでる時にロロイ様が慰めに来てくれたんです」


実は少し前にロロイがここに立ち寄ったようなのだ。


当初はマァムも戸惑った。

「私の絵を勝手に見ないでください」

「こんなに上手いのに何故隠す必要があるのです?」


ロロイは真剣な眼差しをマァムに向ける。


「君の絵はとても勇気づけられる。この青年達もどこか懐かしい感じだ。自信を持つべきだ」

「お兄様…」

その言葉にマァムは自信を取り戻し絵を描き続けていたと言うわけだ。


「そうなのかロロイが…」

「あの人は素敵な人ですねポッ♪」


マァムはロロイに惚れてしまった。

(しまったマァムさんがロロイに惚れかけてしまっているっ!ロロイは僕の恋人なのにっ)

マスターは僅かに焦燥した。

挿絵(By みてみん)

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