おじいちゃんって皆こんなに孫に甘いの?
「お前らが騙されたせいで……孫は巻き込まれて前科持ちか……」
小犬丸さんがおじいさん達に話しているけど……
このおじいさん達は孫にかなり弱いみたいだ。
……小犬丸さんも孫の麦多に甘いよね。
世の中のおじいちゃんって皆、孫に甘いのかな?
「あぁ……そんな……俺達のせいで……」
「どうしたら……」
「お前らが孫に忍び込ませた建物……あれが何だか知ってるんか?」
「駿河様の脳を守る為に建てられたと聞いているが……」
「まさかそれも嘘?」
「そんな風に聞いてたんか。そりゃ真っ赤な嘘だなぁ。それにお前らが盗んだ物は本当に脳なんか? どうして腐らねぇんだ? まずそこからしておかしいだろ」
「確かに。腐らないなんておかしいな。駿河様は百年前に亡くなったんだ……」
「騙されるな! 未開の地の群馬県民がそれを知るはずがない! ネット環境さえ無い群馬でそんな情報を得られるはずがないだろう!」
駿河が百年前に亡くなった?
あれ?
百七十年前だよね?
「おいおい。俺は普段スーパーじゃなくてネットで買い物してるんだ。ネット環境が無いわけねぇだろ。田舎の年寄りほどネットを使いこなせるんだぞ」
「そうなのか?」
「だがここは圏外だぞ? 群馬はネット環境が無いと孫が言っていた!」
「そりゃここが人の住まねぇ山奥だからだ。ここから少し下れば通じるさ。ほれ、これが俺のスマホだ。通じもしねぇスマホを持つ必要がねぇだろ。見ろ。ロック画面は風景だが、待ち受けは世界一かわいい孫娘だっ!」
小犬丸さんがスマホを見せているけど……
あれって床に寝っ転がってジタバタしている麦多の写真……だよね?
誰かに撮ってもらったのかな?
ジタバタする麦多の隣にピースしている笑顔の小犬丸さんが写っている。
「……俺らは……騙されたのか?」
「じゃあ本当に真司達に前科が……」
「しんじ? そりゃ孫の名前か?」
「……そうだ。こいつの孫は真司。俺の孫は真央。俺とこいつは兄弟だ。俺達の家は代々『真』の字を名前に入れている。忍びの末裔だという事を忘れない為に……」
「全て俺達が悪いんだ……罪は俺達にある……なんとか孫達だけは……」
「あの建物の持ち主はここにいる真葵ちゃんの父親なんだ。最近一緒に暮らし始めた妻の為に建てられた巨大な家……って感じだなぁ」
確かにあの施設はママの為に建て直されたけど……
この言い方だと継母の為に建てた家みたいに聞こえるんじゃ……
「え!? そうなのか!?」
「……お父さんに話してもらえないだろうか。全て俺達兄弟が悪い。だから孫達だけは赦して欲しいと……」
必死だね。
孫がかわいくて堪らない気持ちが伝わってくる。




