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少年の心を持ったおじいさん?

「知らねぇってのが一番怖いよなぁ。繋ぐ者をやってた時に首トンをした若い奴を見たが……」


 小犬丸さんが昔を懐かしむように話しているけど……

 首トン……

 壁ドンみたいに言うんだね……


「……何かあったの?」


「殺さねぇように首トンしたんに『痛いじゃねぇか! 』って殴られてたなぁ……」


「うわ……優しさが裏目に出たんだね」


「良かれと思ってやったんになぁ……」


「……じゃあ小犬丸さんは今からどうやってあの二人を気絶させるの?」


「んん? 吹き矢だなぁ」


「吹き矢?」


「なるべくなら殺したくねぇと思ってなぁ。色々持ってきたんだ」


「その背負っているバックに?」


「ははは。銃だと思っただろ? 中身は縄とかトン袋とかが入ってるんだ」


「……トン袋? トン……首トン……まさか怖い袋? 首の骨を折る専用袋とか!?」


「んん? ははは。普通のでかい袋だ。首の骨を折る専用の袋ってどんな袋だ?」


「普通の袋……か。安心した……かも」


「安心?」


「私に殺しをさせない為に……小犬丸さん達が代わりにするんじゃないかって不安だったの」


「本当に真葵ちゃんは優しいなぁ……最悪そうなるかもしれねぇとは思ったが……少なくとも殺らなきゃいけねぇ奴はここにはいねぇみてぇだなぁ」


「……それってここにいないお孫さんの事?」


「いや、このかわいそうな二人に脳の存在を教えた奴だなぁ……孫達はじいちゃん想いの優しい子みてぇだぞ」


 先に来ていた里のおじいさん達が感情を聞いたりして色々調べていたのかな?


「……脳の存在を教えた人って?」


「……ああ。そうか。もしかしたら記憶を消さなくてもいいかもしれねぇぞ」


「……? よく分からないよ……私にも分かるように教えて」


「今からあのじいさん達に話すから真葵ちゃんも聞いていればいい。その時にちょこっと話を合わせてくれると助かるなぁ」


「え? 話を合わせる?」


「ははは。大丈夫だ。ああいう奴は簡単だからなぁ」


「簡単?」


「孫を大切に想ってるならそれを利用すればいい」


「……利用する?」


「ほれほれ、急がねぇと麦多が車から脱走しちまう。あいつらの孫より俺の孫の方が手がかかるからなぁ」


「麦多……そうだね。急がないと……あれ? あと十分くらいであのドラマが終わっちゃうんじゃ……」


「そうだなぁ。兄ちゃんに何分……いや、何秒麦多を止められるか……」


「秒……急に不安になってきたよ」


「あのじいさん達に教えてやろう。令和の忍びは農作業をするどこにでもいる普通のじいさんだってなぁ」


「あんな車に乗って普通のおじいさんなんて言われても……」


「ははは。それはそれ、これはこれだ。悪い奴にいいように利用された事も教えてやらねぇとなぁ」


「いいように利用された……か。駿河の脳の存在を教えた人がいるんだよね?」


「どうせある事無い事吹き込まれたんだろ。夢みてぇな忍術が手に入るぞ……とかなぁ」


「……そんな言葉に騙されて盗みをさせられたんだね」


「あのじいさん達は悪くねぇ。純粋に忍びに憧れる『少年の心を持ったじいさん』だ」


「少年の心を持ったおじいさん……?」


 私が完全体の駿河だって知られたら崇拝されそうだね……

 でも、どこまで真実を知っているんだろう。

 駿河の脳を盗んで儀式までしようとしているんだから駿河の存在は知っているんだよね?

 はぁ……

 面倒な事にならないといいけど……


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