997:消費を増やされよう。
さて、それじゃさっきと同じ様に…… と思ったけど、アリア様も居ることだし更に多めに吹いておくとしよう。
とは言え威力を上げ過ぎると何かおかしな事が起きそうで怖いから、単純に量を増やす方向で。
「それじゃ」
「雪ちゃん雪ちゃん」
「ん?」
いきますよーって言おうと思ったら、お姉ちゃんに遮られた。
このタイミングで何の用だというんだ。
「MPってまだまだ残ってるよね?」
「そりゃまぁ。減り過ぎたらお腹が空いて辛いし、余裕は持たせてあるけど」
【妖精】の仕様でMPが満腹度も兼ねてるんだから、空っぽにはしたくないよ。
つまみ食い用の小さい魔力結晶も、こういう時の為に…… かはともかく、ちゃんと作ってあるし。
「それじゃ、回る時に光りながら粉も出してみてー?」
「……何で?」
「え、キラキラして綺麗そうじゃない?」
「……それだけ?」
「うん」
え、本当にそれだけなの?
本気で?
「確かに、妖精っぽい演出になりそうですね」
「見たい見たーい」
むぅ、レティさんとエリちゃんまで。
まぁ確かに、なんかやってる感は出るだろうけどさ。
演出、別に要らないでしょうに。
「ふむ」
あ、私の抵抗が無駄に終わるっぽい。
別に抵抗ってほどの事もしてないけど。
「では済まんが白雪、頼めるか?」
「はーい」
って言うしかないよね。
何か問題が有るわけでもないのに、アリア様の要請を却下できるはずも無し。
っていうか研究所で断るのは、何もされないだろうけどなんとなく怖いし。
「それでは、良く見えるように明かりを落としますね」
研究所の壁からジェイさんの声が聞こえてきたと思ったら、フッと周りが一気に暗くなった。
あ、そういえばもう外は真っ暗でもおかしくない時刻…… というか空は真っ暗に見えてたのに、周囲の塀まで普通に見通せてたな。
研究所からの光だけじゃないっぽい感じだったし、ジェイさんが魔法でどうにかしてくれてたんだろうか。
高レベルな人の魔法はいろいろ勉強になるだろうし、魔法の気配は常に気にしておいた方が良いのかなぁ?
……まぁ別段、無理に頑張る必要もないか。




