993:元気に遊んで褒められよう。
「うむ、【妖精】の召喚に応えるくらいだからな。見た目通りの存在では無いのだろう」
丁度良い位置に出現した双子さんの頭をぽふっと撫で、アリア様が満足げに呟く。
まぁ確かに、他の子も何かしら凄いところは有るもんなぁ。
呼ぶ側の魔力が無駄に高いせいで、呼ばれる側も特殊な子が選ばれるって事なのかもしれないな。
……しかし珠ちゃんはともかく、太郎も何か有るんだろうか?
今の所、人の言葉を理解する賢いハムちゃんってくらいの認識なんだけど。
まぁ有るんだったらいずれ解るだろうし、何も無かったとしても可愛いってだけで十二分に素晴らしいんだけど。
ぷにぷにもふもふだし。
あ、ポチがキャッチしてから、投げ返さずにそのまま着地した。
流石に疲れたのかな?
と思ったら、こっちに元気に走ってきた。
私たちが出てきたから終わりにしようって事か。
あれだけ動いてるのに、まだまだ体力は残ってるらしい。
……というかそんな楽しそうにフリスビー持って来られても、私じゃ投げられないよ。
別に投げろって言ってる訳じゃないだろうけど。
とりあえず、ただいまーって事で撫でておくとしよう。
ついでにお疲れ様の【妖精吐息】もだな。
近くで見ても、全然疲れてなさそうに見えるけど。
むしろもっと遊びたそうな顔してるし。
「ご苦労」
ポチといっぱい遊んで満足げに歩いてきたジルさんが、アリア様に労われて更に嬉しそうな顔をしてる気がする。
いや、表情はずっと同じだから、正直全然判らないけどさ。
しっぽも平然として…… っていうか狐ってしっぽで感情表現するんだっけ?
犬寄りの生き物って言っても色々と違うだろうし、どうなんだろう。
いや、そもそも狐の獣人ってだけで、別に狐そのものじゃないんだからあんまり関係ないか。




