984:機能の追加は控えよう。
まぁそんな事は良いとして。
とりあえず、移動自体にはそこまで問題無さそうだな。
移動自体には。
「ところでディーさん」
「何かな?」
「この横のボタンは?」
エリちゃんが持ち手の横に何か見つけたらしい。
……なんというか、ここで用意された台車って時点で、嫌な予感しかしないな。
荷台射出とか爆発とかしても、あんまり不思議に思えないからなぁ。
しかし流石にエリちゃんも、考え無しにとりあえず押してみたりはしないか。
借りた直後ならともかく、今はシャルロットさんが乗ってるもんね。
「あぁ、それはただのロック機能だよ。危険は無いから、試しに押してみると良い」
「ほー、普通だ。お、ほんとだー」
エリちゃんがボタンを押すとガチャっという音がして、全部のタイヤが回らない様に固定されたらしい。
傾いてる場所で勝手にどこかに行ったり、荷物を取ろうとした時に動いたりしない様にって機能かな?
……なんかまともな機能なのが逆に意外だな。
「何か面白い機能とかは付いてないんですか?」
いやお姉ちゃん、まともならまともで良いじゃない。
別に笑わせようとしてる訳じゃないんだからさ。
「付けようかとも思ったんだが、うっかり暴発して乗せた物が壊れたりすると困るからね」
「あー、そっか」
まぁ確かに、自分で使うために作ったんだったら、乗せるのは自分の作品や資材だもんね。
ジェイさんの物を乗せてる時に発動しても困るだろうし。
……暴発させなきゃ良いのではって思うけど、まぁ意図せずに起こるのが暴発なんだし仕方ないか。
いくら対策したって、事故は起こるものだからね。




