976:同僚扱いされよう。
「しかし、なんか妙に懐かれてるな」
「あー、確かに。なんだろうね」
ラキがやたらとフレンドリーなのはいつもの事だけど、ぴーちゃんまでだもんね。
挨拶しに来ただけなら解るけど、がっつり抱き着いてるし。
「ぴ?」
あ、背中をぽんぽんされてぴーちゃんが離れた。
……シャルロットさん、羽毛で温もったからかちょっと満足げだな。
「私にもよく解りませんが、魔物寄りの存在だからかもしれませんね」
「あー。新入り扱いって事か?」
「ぴっ」
「あ、そうなんだ……」
ぴーちゃん、頷いてるけどこの人はうちの子じゃないぞ。
アヤメさんちの子だからね。
いや、仲良くすることに文句が有るわけじゃないし、ある意味新入りではあるかもしれないけど。
「ぴゃっ」
「はい?」
なんかぴーちゃんが問いかけるみたいに声をかけた。
今度はどうしたんだろうか。
「あ、構いませんよ。どうぞ」
ぴーちゃんの微妙な動作から何かを読み取ったのかシャルロットさんが胴体を横に向けると、ぴーちゃんが背後に回って脚でシャルロットさんを挟む様に座り、腕の下から羽を通してモフッと抱き着いた。
……あー、乗ってみたいって言ってたのか。
普通なら脚は馬部分の左右に降ろすんだろうけど、あの幅じゃただの開脚だもんなぁ。
大きく揺れる事も考慮すると普通なら脚もしがみ付いた方が良いんだろうけど、ぴーちゃんは飛べるからそれは軽減できるか。
珠ちゃんに乗る時の私と同じだな。
「では、少し歩いてみましょうか」
「歩くっていうか、走ってみたら? この後、他の人が歩いて帰るのに付いていけるかってのも有るし」
どうせ動くなら、試しておくに越した事はないだろう。
「あぁ、そうですね。では…… レティさん、少し並走させていただいても?」
「はい、喜んで」
シャルロットさん、一瞬誰にするか考えたけど消去法でレティさんしかいなかったか。
エリちゃんは未だにお座りだし、アヤメさんは小っちゃいままだし、お姉ちゃんはまだ寝ころんだままだしね。
……よく見たら触手にマッサージされて寝ちゃいそうになってるけど、気持ち良いのを邪魔するのも悪いし放っておこう。
他の人は…… ちょっとお願いするには立場がなぁ。
王女様とその御付きのメイドさんと、実働部隊の長だし。
いや、頼めば喜んでやってくれるだろうけどね。
……ジョージさんは喜んで、じゃなくて普通に良いぞって感じだろうけど。
というか別にディーさんとジェイさんも居るし、消去法でも無いか。
単に頼みやすいっていうか優しそうな人とかそういう事なんだろう。
知らないけど。




