971:代わりに怒ってもらおう。
「何をやってんだよ」
「雪ちゃんかーわいー」
「うっさいやい」
ええい、野次を飛ばしてくるんじゃない。
特にお姉ちゃん、絶対同じ立場なら同じ事やらかしてるでしょ。
「それも白雪さんの良い所ですから」
「ええと…… 治療がとても気持ち良かったので、結果オーライというやつですね」
カトリーヌさんはフォローになってない、というかする気が有るのかもちょっと怪しい気がするぞ。
というかシャルロットさんまで、あほの子要素を否定してくれないんだけど。
……いや、うん、今のはまぁ仕方ないか。
「とりあえず、続きをやろうか」
「あ、はい」
いつまでも生暖かい目で見られてるのは何だし、さっさと済ませてしまおう。
今度はちゃんと、シャルロットさんに合わせて下がれる様にしておこう。
【浮遊】のおかげで、自分側の位置を調整するのは簡単だしね。
「今度は気を付けなきゃダメだよー?」
……くそぅ、お姉ちゃんめ。
声が笑ってるし、明らかにからかってきてるな。
あ、そうか。
「ぴーちゃん、おしおきしといて」
「ぴゃーっ!」
「あわーっ、ごめんごめん、許してーっ!?」
私がからかわれた事がちょっと不愉快だったっぽいぴーちゃんに、お仕事を与えておこう。
ふはは、無礼なお姉ちゃんは逃げまどうが良いのだ。
羽でぺちぺち叩かれるだけならそんな痛くも無いでしょ。
「……本当に何をやってるんだよ」
「ミヤコさんですから」
「まぁそうだな」
「ひどい!」
うん、お姉ちゃんだから仕方ない。
ある程度一緒に活動してるとそういう認識になるよね。
普段の状態で少し関わっただけなら、落ち着いた綺麗なお姉さんにも見えるんだけど……
うん、馴染んで来て素が出てくるとね。どうしてもね。




