966:行き先を考えよう。
「さて、それでは…… と言いたいところだが」
「はい?」
まだ何か有るのかな?
こっち見て言ってるし、とりあえず返事はしておこう。
「ここを出てからの話がな。この体では、白雪の所へと言うのは少し手狭だろう」
「あぁ、まぁ確かに」
あんまり少しじゃない気もするけど。
表の公園部分なら大丈夫だとは思うけど、それにしたって一部撤去しないとだろうな。
「私はどこでも大丈夫…… と言いたい所ですが、この図体でその辺に転がっていては、私が良くても他の人が迷惑してしまいますね」
「うむ」
まぁうん、「道が塞がれてて通れないんですけど」とかのクレームが来そうだな。
大型トラックが路上駐車してる様なものだし。
「ま、とりあえず今はエドん所で良いんじゃないですかね」
「うむ、それが無難な所だろうな」
エド?
あ、めーちゃんのお世話してくれてたおじさんか。
ジョージさんから名前が出てくるって事は、やっぱりあの辺のまとめ役みたいな人だったのかな?
他の人を抑えてくれてたみたいだし。
「あぁ、彼は話が分かる人だからね」
「うふふ、そうねぇ。きちんと話は聞いてくれるものねぇ」
……あー、うん、やっぱり良い人なんだな。エドさん。
少なくともこの二人の話、聞きはするのか。
ん?
この二人ってここに閉じこもってるはずなのに、あんな離れた所の人と関りが有るのか。
あ、でも野菜とか作ってるし、苗や種を持ってきてもらってるのかもしれないな。
ジェイさんは解らないけど、ディーさんや実験動物にはご飯も必要だろうし。
野菜だけじゃなくて牧場も有ったりしたら、ご飯はなんとかなりそうだけど。
……有りそうだし、無くてもそのうち作りそうだなぁ。




