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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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965/3917

965:お手入れを切り上げよう。

「さて、このままやっていても私は良いのだが、そういう訳にもいかんだろう」


「そうですねー」


 お、アリア様が自分で言った。

 ……でも二人とも、言いつつも手は止めないんだな。


「少しくすぐったいのですが……」


「あ、ごめん」


 ……お姉ちゃん、なに指でちょいちょい乱して模様を描いてるんだ。


 しかし皮膚は頑丈でも、体毛をいじられるのはちゃんと感じ取れるんだな。

 髪の毛を触った時みたいな感じで、意外と細かく認識出来てるのかな?



「ま、今が一番やりやすいタイミングではあるがな」


「あー、足場が必要ですもんね」


 まぁそれはそうだろうなぁ。


 今ならジェイさんにお願いすれば、好きな場所に動かしてもらえるんだし。

 外なら色んな高さの足場を用意したり、シャルロットさんに細かく動いてもらう必要が有りそうだ。


 ……まぁそもそも、そこまで綺麗に整える必要は有るのかって話になるけど。

 いや、そりゃまぁ汚れてるよりは綺麗な方が良いと思うけどさ。




「この辺にして、話を進めるとするか」


「はーい」


 お、やっと戻ってきた。


「ありがとうございました」


「あぁ、それはあげるから、シャルロットちゃんに渡してあげてね」


「あ、はい」


 ブラシを返そうとして断られてる。


 こうしてまた借りが増えていくんだな。うん。

 っていうかあれ、ジェイさんじゃなくて本物だったんだな。



「というわけで、はい」


「ありがとうございました。と、ありがとうございます」


 毛づくろいと譲ってもらう事にそれぞれお礼を言って、ボックスに放り込んでいく。


「これも、だな」


「はい。ありがとうございました」


 まだ微妙に緊張気味だけど、アリア様からも普通に受け取って頭を下げてる。

 だんだん反応が柔らかくなってきて、アリア様も満足げだ。




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