951:改めて触ってみよう。
「あ」
「ん?」
「そういえばさっき『おっ?』て言ってたけど、何か有ったの?」
「あぁ」
そういえばそうだった。
アヤメさん、何かに気付いたみたいな声出してたな。
「気のせいかなってくらいなレベルだったけど、触った所がちょっと光ってたからさ」
「へー。何か有るのかな?」
「いや、そこを撫でると喜ぶといった程度の事らしい」
「えぇ……?」
後ろから飛んで来るアリア様の説明に、お姉ちゃんがなんとも言えない表情になった。
でも多分、私も似た様な顔してると思う。
何なのその地味な効果は。
「印に魔力を流し込んでやれば、量に応じてしばらく効果が持続するらしいぞ」
いや、持続したからどうだって言うんだ、それは。
気持ち良いっていうのは、良い事ではあるだろうけどさ。
「給油口みたいですね」
「いや、別に無くても動けるでしょ」
レティさんの謎コメントに、お姉ちゃんがすかさずツッコミを入れる。
微妙に言葉が足りてない気もするけど。
「あー、一応それも試してみとく?」
「はい、是非とも」
シャルロットさんの食いつきが良い。
そんなに気持ち良かったのかな?
顔を上げたシャルロットさんの首元に、アヤメさんを抱いたシルクが近付いていく。
指示しなくてもちゃんと動いてるな。偉いぞ。
「んー……」
「地味に震える……」
あー、小さいから声を出されると喉の振動が手に伝わってくるんだな。
少し離れた首元だから大したことは無いだろうけど、振れ幅が十倍だもんなぁ。
「ん」
シャルロットさん、済みませんって感じで漏れてるのを止めた。
まぁ困るって程じゃないみたいだし、我慢しなくても良いんじゃないかな?
あ、上向いてるからアヤメさんの様子は見えないのか。




