950:スキルをセットしてあげよう。
「ではアヤメさん、お願いしても良いでしょうか」
「はいよ」
シャルロットさんから縮めたパネルを受け取って、アヤメさんが手を動かし始める。
あれ、閉じちゃった……んじゃなくて、他の人からは見えない様にしたのか。
その辺りの権限もきっちり渡されてるんだな。
まぁスキルとかもれっきとした個人情報だし、本人が見せようとしてる時以外は隠しておくに越した事は無いよね。
「あ、枠が埋まっているはずなので、【槍術】を外して空けてもらえれば」
「ん」
一瞬手が止まったと思ったら、シャルロットさんの言葉で再度動き始めた。
まぁスキル枠、大抵は埋まってるよね。
一応、装備してるだけでもステータスのボーナスが有るんだし。
「よし、と。おーい、聞こえるかー?」
「おぉ、はっきりと聞こえますね。これは凄い」
「他の小さい音も聞こえちゃって、慣れるまでちょっと気になるけどね」
「あ、確かに……」
気にしてなかったのにお姉ちゃんの一言で気付いてしまったらしい。
まぁ言われなくてもすぐに解るだろうけど。
「ところでアヤメ、少し良いか?」
「はい?」
おや、今度は何だろう?
「わざわざシャルロットから受け取らずとも、自身のメニューに関連項目が追加されているはずだぞ」
「……本当だ」
あー、召喚獣パネルみたいな感じで従魔パネルみたいなのが追加されるのかな?
まぁそのくらいは有っても不思議じゃないか。
普通の魔物とかを何体も使役してる人も居るかもしれないし。
「ありがとうございます」
「何、気にするな」
アヤメさんのお礼を手を振って流しながら、数歩下がって見物の態勢に戻るアリア様。
別に戻らなくても、一緒にわいわいしてて良いと思うよ。
……シャルロットさんはちょっと緊張しちゃうだろうけど。




