947:証を触ってみよう。
しかしちょっと姿勢を変えるだけの動きでも、奥の方で動いてる胴体の重量感が凄いな。
一歩動く度に振動が伝わってきそうだよ。私浮いてるけど。
「ね、ちょっとそれ、触ってみても良い?」
「はい、どうぞ」
お姉ちゃん、遠慮ってものが全然無いな。
まぁ一応、ちゃんと確認はしてるけどさ。
流石に触り方も控えめに、そーっと撫でるみたいにやってるな。
「おー、線の有る所だけちょっと硬くなってる」
……いや、そうでも無かった。
気になるポイントが有ったからって、クニクニ押さえちゃダメなんじゃないかと思うよ。
「んっ……」
「あ、ごめん、痛かった?」
あー、ほら。
首なんて弱点みたいなものなんだし、慎重に触らないと。
「い、いえ。痛くは無いのですが、何やら奇妙な感覚に襲われまして」
「ん? 奇妙って?」
「その、申し訳ないのですが、少し不愉快と言いますか……」
「え、あー…… ごめんなさい」
あ、お姉ちゃんがしょんぼりした。
「あ、いえ、そうではなく。……なんと言いますか、そういうものなのではないかと」
「んーと…… その印の効果って事かな?」
「恐らくですが」
あー、大切なものだから他の人に触れられたくないみたいな事なのかな?
召喚獣に同じものが出るなら、シルク達も触らせなさそうな気がするし。
「シルクさん、ちょっと実験に行ってみましょう」
「いやおい待てって…… 無駄か……」
レティさんの言葉の意図を読んで、シルクがアヤメさんを連れて行ってしまった。
なんか抗議してるけど、危なくは無いだろうから頑張れー。




