928:重めの問題に移ろう。
ん?
というか、「主の居ない状態」っていう言葉の解釈を間違えてるのか?
うちの子たちは私っていう主が居るからセーフ、みたいな。
……あ、でもさっきのアリア様の言い方だと、【妖精】じゃなかったら叱られてるっぽいな。
今のがどういう意味だったとしても、放し飼い……って言うとなんかアレだけど、保護者が居ない状況は避けた方が良いんだろう。
「ま、なんか問題が起きても、お前さんの手下がやった事だっつーのは解る状況だったからな」
「……あー」
そういう理由も有るのか。
似た様な子が一杯居るならともかく、今の所はうちの子たちくらいしか居ないもんね。
最初から呼べた珠ちゃん達でさえ、普通の召喚獣とはちょっと違うみたいだし。
ソニアちゃんのえるちゃんあるちゃんも、ちゃんと大人のにゃんこだったしね。
いや、ソニアちゃんもレア種族な上に私と同じ高位種族だから、あんまり基準に出来ないのかもしれないけど。
まぁ他の【召喚士】は知らないからしょうがない。
「可愛らしい者達を放てば、皆の心も和むからな。さて、それは良いとして、だ」
良いのか?
まぁ良いか。
アリア様が話を戻してるんだから、邪魔しないでおこう。
「はい。魔物となった事で、色々と困った事になっておりまして」
あ、魔物「扱い」じゃなくなった。
「なんと言って良いのか、いくつかの権利が無くなってしまいました」
「権利? 例えば?」
お姉ちゃん、なに草ででっかいお米作って遊んでんの。
別に良いけどさ。
「初めに支給されるこの鞄なのですが」
あぁ、私でも一応貰えてた、簡易【アイテムボックス】ね。
「使用が不可能に…… というか、普通の鞄になってしまいました」
「うわ、それは厳しいね……」
……なにそのペナルティ。
いくら体が大きくて一杯荷物が乗るって言っても、かなり不便になるだろうに。
人類プレイヤーの特権って事なんだろうか。
いや、私も貰えてるけどさ。
そういえば鞄が使えるなら、スコップだって折り畳みにする必要は無いもんね。
色々と後ろの箱から取り出してる時点でおかしかったのか。




