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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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924/3917

924:直接放り込もう。

 むにーっと広げられたシャルロットさんのお口に、草のボールが放物線を描いて飛んで行く。

 お、ナイスシュート。


 ……食道の穴にスポッてはまったのは、ナイスと言って良いんだろうか?

 まぁ普通の喉と違ってむせたりする訳でもないし、どうせあそこから押し込むんだからナイスで良いのかな。


 さっきもあそこに直接、細かい草をザラザラ乗せてたしね。

 ダメなんだったら、あの時点で思いっきり噴き出してただろう。



「あ、この方が食べやすくもありますね」


「うむ。飲み込み易そうなサイズにしたからな」


「お心遣いに感謝します」


「うむ」


 アリア様、満足げに頷きつつも「『ありがとー』くらいで良いのだがなぁ」みたいな顔してるな。


 まぁシャルロットさんもお堅いのに慣れてる訳じゃなさそうだし、馴染んでくれば少しずつ砕けてくるんじゃないかな?

 たまに素が出かかってるっぽいし。




 とりあえず、私の仕事は終わったし元の位置に戻っておこう。

 無いとは思うけど、アリア様やボールにぶつかったらお互い困るしね。


「よし、どんどん行くぞ」


「はい、お願いします」


 粘土状の飼料をコロコロ丸めるアリア様と、受け止めるために口を開いて待ち構えるシャルロットさん。

 なんか変な所で楽しそうにやってるな。


 まぁうん、何でも楽しいに越した事は無いけどさ。



 ……なんかお姉ちゃんがそわそわしてる。

 自分もやってみたいんだろうか。


「……ここは私が見ていますので、ミヤコさんも行ってみては?」


「あ、良いの?」


 ……いやお姉ちゃん、子供じゃないんだからさ。

 なに「わーい」みたいなノリでアリア様の方に駆け寄ってるんだ。



「なぁ」


「ん?」


 アヤメさんが唐突に呼びかけてきた。

 なんだろうか。


「なんていうか、動物園のふれあいコーナーみたいだな……」


「……そこは言わないでおこうよ」


 私もちょっと思ったけど、シャルロットさんに失礼かなって黙ってたんだから。



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