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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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923/3920

923:こねこねしよう。

 まぁ別に問題が有るわけでなし、ぱっぱと出してしまおうか。

 ツッコむ意味も無いし。


「どれくらい出せば良いですかね?」


「その辺は様子を見つつ、だな」


 うん、まぁそうなるか。

 アリア様だって、こういう物を作るのに慣れてる訳じゃないだろうし。



「それじゃ、適当な所で合図でもお願いします」


「うむ」


 スコップを持って頷くアリア様の反対側から、ぬるま湯をどばーっと。

 私から見ての「どばー」だから、普通のサイズから見れば大した事はないんだけど。


 でもまぁ調整する必要が有るんだから、むしろその方が良いのか。

 あんまり一気に注ぎ過ぎて、草スープみたいになっても困るだろうし。



「ふっ、ぬっ」


 水が満遍なく行きわたるように、スコップで飼料を捏ね回すアリア様。

 今更だけど、普通は王女様がやる様な事じゃないよね。


 っていうかジョージさん達、代わりますとか言わなくて良いんだろうか。


「……ふぅ。これは中々、疲れるものだな!」


 ……あー、楽しんでるから邪魔はしないでおこうって事ね。

 アリア様、めっちゃ爽やかな笑顔だし。




「……ふむ、こんなものかな?」


 ぺすっと粘土状になった飼料をスコップで叩いて、アリア様がストップをかけてきた。

 結構柔らかくなったなぁ。


「もう少し固くても良かったんじゃないですか?」


「うむ、少しやり過ぎたかもしれんな、っと」


 って、何いきなり手を突っ込んでるんですかアリア様。

 そりゃ別に、汚れても洗えば良いだけだけどさ。


 あ、ゴソッと掬い取ってコロコロ丸めて、ボールを作り始めた。

 私よりちょっと大きいくらい…… 人間から見れば、バレーボールくらいの大きさかな?



「しかしまぁ、一応形は保てる様だ」


「ほんとだ…… ってちょっと潰れてきてますけど」


 自重に耐えられなくて、球体がゆっくりと楕円形になっていってる。


「……まぁ大丈夫だろう。ほれ、行くぞー」


「えっ? あっ、とっ、はい!」


 無茶振りってほどでもないけど、丸め直したと思ったらいきなり下投げのフォームに入るのはやめてあげようよ。

 びっくりして開き方間違えてたじゃないの。




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