925:残りを譲ってもらおう。
「む、丁度無くなってしまったところだぞ」
「ありゃ、遅かったかー」
お姉ちゃんが近づいたタイミングが、丁度入れ物にくっついてた残りのご飯をかき集めてるところだったらしい。
「そうでもないぞ」
「あわっ、とっ。ありがとうございますー」
お、最後の一個をお姉ちゃんに譲ってくれた。
ただ結構柔らかいのに気軽に投げて渡すから、受け取った側で潰れそうになってるじゃないか。
まぁ咄嗟にふわっと受け止めたから、落ちたり散ったりはせずに済んだみたいだけど。
「はい、あーん」
「ありがとうございます。こちらにどうぞ」
「はーい」
お姉ちゃん、微笑ましいものを見る目で見られてるぞ。
まぁ実際子供っぽいテンションになってるから、仕方ないんだけど。
もうちょっと落ち着きを…… いや、その辺は私も全然人の事言えないから、何とも言えないか……
「さて、まだまだ有る事だし、食べながら話の続きと行こうか」
今のシャルロットさん、食べる口と喋る口が別だもんね。
そういう事も出来るか。
おや、何やらジェイさんに手で指示を送ってる。
……ジェイさんが頷いたと思ったら、なんか残りの飼料の山の下から、柱が三本生えてきたんだけど。
あ、円を描く様にぐるぐる動き始めた。
なるほど、あの動きで中身をかき回してるのか。
お、それぞれの柱のてっぺんから、水も撒き始めた。
残りを全部まとめてさっきみたいな感じに加工してるんだな。
あれは人力って言って良いんだろうか。
機械ではないけど、人かって言われるとちょっと困るところだな……
いや、本当にどうでも良いんだけど。




