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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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919/3917

919:食べて見せよう。

「さて、と。食事の話に戻るとしよう」


 コレットさんに手を拭かれつつ、それを気にせずにアリア様が仕切っていく。

 私と違って、お世話されながら何かをするのに慣れてるなぁ。

 まぁ当然と言えば当然か。


「そこから食べるのは解ったが、手掴みではないのだろう?」


「はい。食事のためにと、スプーン…… の様な物を頂きました」


「ふむ」


 シャルロットさんが体を捻って、背後の入れ物をごそごそ漁ってる。

 あれはアイテムボックス的な物じゃなくて、普通の箱なんだな。


 ボックスなら指定して取り出せるから、漁る必要は無いはずだしね。



「これをこうして、と」


 真ん中で二つに分かれてるらしい柄を、ギュッとはめ込んで見せる。

 あんまり強く引っ張るとすっぽ抜けそうだけど、まぁ用途的に、使ってる最中に引っ張る事は無いか。


 そのままだとかさばるから、って事かな?


 ……それは良いとしてシャルロットさん、それはスプーンと言うよりはスコップだと思うよ。

 いや、サイズ的にそう見えるだけかもしれないけどさ。

 形状はスコップ寄りだと思うんだよ。



「こんな感じで、少し細かくして……」


 飼料にざくざくと「スプーン」を突き刺し始めた。

 やっぱりそれスコップでしょ。


 細かくするっていうか、ほぐす意味も有るのかな?

 ちょっと圧縮されてたっぽいし。


「こう、ですね」


 お腹に力を入れて、出来るだけ口を開いてから逆手に持ったスコップをねじ込んでいく。

 あー、両手が塞がってるから、さっきみたいに大きくは開けないんだな。



「ふむ…… 食べづらいのではないか? 結構な量が下に落ちているぞ」


「うぅ、慣れていないもので…… すみません」


「いや、文句が有るわけではないのだが」


 うん、確かにぽろぽろこぼれてたな。

 まぁ色々と仕方ないんだろうけど、外だと少し掃除が大変そうだ。



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