918:綺麗に拭き取ろう。
「よし、ありがとう」
アリア様、どうやら満足したらしい。
「そのまま引き抜いていただければ、ある程度は落とせますので」
「む、そうか」
落とせるって…… あぁ、あの唾液的な何かか。
シャルロットさんに言われた通りに引き抜いていった右手、確かに結構綺麗になってるっぽい。
外側に近い所が唇みたいなものだって考えれば、まぁそういう事が出来ても不思議では無いか。
でもやっぱり、指の間とかには結構残ってるっぽいな。
アリア様が手を動かしたら、小さくねちょって感じの音がした。
「あ、もう一度、指を開いたままでやってみていただけますか?」
「ふむ」
シャルロットさん、今お腹を両手でむにむにしてたけど何だったんだろう。
あー、口の中の粘液を出来るだけ飲んでおいたのかな?
意味が有るのかはともかく、やらないよりはマシな気はするし。
アリア様がゆっくりと手を抜いていくと、シャルロットさんのお腹が柔らかく指の隙間にもフィットして、綺麗に拭き取っていってる。
どんだけ柔らかいんだ、あれ。
アリア様、おーって言ってるけどちょっと気持ち良いんだろうか。
「もう一度やっても良いか?」
……うん、気持ち良かったんだな。
「嫌だとは言いませんが、キリが有りませんよ?」
「む、確かに」
うん、まぁ話は進まないだろうね。
とはいえ、気持ちは解らないでもない。
私だってモフモフしてる時はずっとしてたいなーって思うしね。
そういうわけにはいかないのは解ってても、思ってしまうのは仕方ない。
気持ち良いし可愛いもん。
「流石に完全にとはいきませんので、これをどうぞ」
「うむ、助かる」
後ろに置いてある入れ物から、シャルロットさんが布を取り出した。
王女様相手だけど、自分で拭いてあげるわけではないのか…… って思ったけど、流石にそれはそれで不敬っぽいか?
いや、そういう問題じゃなくてコレットさんが居るからか。
アリア様じゃなくて最初からそっちに差し出してたし。




