915:見張っておいてもらおう。
「おら、そっちで大人しくしてろ」
「うにー」
「はいはい、こっちで一緒に見てようね」
エリちゃんがずりずりとお姉ちゃん達の方に引きずられていく。
なんというか、扱いがぞんざいだなぁ。
本当に大人しくしてるかなって思ったけど、あれは大丈夫だな。
レティさんがそっとエリちゃんの背後に立ったし。
普段通りに微笑んではいるけど、変な事しようとしたら即座に鎮圧するんだろうな……
いや、待てよ?
あの人後衛って言うか回復役の魔法職だよね。
……まぁうん、気にしないでおこう。
「えぇと…… 流石に、人を食べるのには少し抵抗が有りますから、すみません」
「いやー、謝らなくて良いと思うよ?」
「何も悪い事はしていませんしね」
うん、別に何の問題無いでしょ。
っていうかエリちゃんが勝手に暴走してるだけだし。
「普通は食べないよな。普通は」
「うっさいやい。そういう生き物なんですー」
アヤメさんが茶化してきたけど、下手したらシルクにお仕置きされるから気を付けた方が良いと思うよ。
現になんか、確認を求めるみたいにこっち見てるし。
やめたげてね?
「さて、気を取り直して、だ」
「あ、はい」
「私も見せてもらって良いかな?」
「はい、もちろんです。言うまでも無いと思いますが、一応気を付けてくださいね」
「うむ」
まぁうん、エリちゃんじゃあるまいしね。
というかもし本当に足が滑ったりしても、確実に救出できるであろう人がすぐ後ろに控えてるし。




