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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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913/3917

913:広げて見せてみよう。

 む、エリちゃんが手を伸ばした。

 赤信号か…… と思ったけど、お腹を指さしただけだった。


 いや、まぁ言ってしまえば、実行に移されても私自身は特に困らないんだけど。

 というか実際の話、シャルロットさんが嫌がりさえしなければ、これも私に止める権利は無いしね。


「ここが開くって事で良いんだよね?」


「そうですね。こんなかんじで、結構伸びますよ」


 エリちゃんの質問に、答えながらむにゅっと割れ目に両手を指の付け根まで突っ込んで、ぐいーっと広げて見せてくれた。


 かなり柔らかいみたいで凄く伸びてるけど、どうなってるんだあれは。



 ……いや、伸びすぎじゃない?

 もう元々の胴体の倍くらいに開いてるんだけど。


 なんていうか、胸から下のお腹あたりが、全部柔らかいゴムみたいなお肉に代えられてるのかな。

 強度的に大丈夫なのかって事と、内臓……は馬の方に有るのか。



「おー、凄い凄い」


「柔らかいですが、一応筋肉の塊みたいなものなんですよ」


「ふむ、噛む代わりに締め付ける事も出来るという事か」


「そうですね。まだ慣れていませんが、少しなら開くことも維持する事も出来ますし」


 あ、ほんとだ。

 手を離してもぽよんと戻りはせずに、ゆっくりジワジワ戻ってる。



「あれ? でもさ」


「はい」


「これ、横にいっぱい開いても、あんまり意味無くない?」


 あ、確かに。

 根元は開いてないんだから、お腹の所で覆えるだけだよね。

 いや、覆って閉じ込める事は出来るかもしれないけどさ。



「あ、いえ。自分だと手が届きませんが…… すみませんが、ここを引っ張ってみてもらえますか?」


「ほいほい。……おおぅ、ネチョッとしてる」


「あ、申し訳ないです。これでも一応、口なものですから」


 ……あー、まぁ唾液的なものは出るよね。

 というか乾いちゃってると、動くにも食べるにも擦れて痛そうだし仕方ないのか。



「お? おぉー?」


「ほう、これは凄い」


 うわぁ……

 手前にも横幅と同じくらいまで伸びていって、直径一メートル近い大穴になってしまった。


「ほほー……」


「あまり前に出すぎると、危ないですよ?」


 シャルロットさん、その人それを狙ってる節が有るから気を付けた方が良いよ。



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