904:役目を振られよう。
「次に、見ての通りこの体躯ですので、外に出られない…… というか町の中をまともに歩けません」
「んまぁ、大騒ぎだろうねぇ」
「大通りはともかくそこに行くまでの道が狭いから、建物にも被害が出そうだよね」
いや、というか道幅が有っても石畳が酷い事になるんじゃないかな?
この人?が歩いても問題無いくらいには、しっかり敷いてはいないでしょ。
普通の建物だったら言葉通り「外に出られない」んだろうけど、まぁそこは問題ないな。
「少なくとも無許可で表に出るというわけにはいきませんから、アリア様に相談させていただこうとお願いしました」
「うむ」
まぁうん、自分から会いに行けないんだから、来てくれってお願いするしかないよね。
「とはいえその点は、ここに白雪が居てくれるおかげで解決したも同然だがな」
「そうなのですか。ご迷惑をおかけしますが、協力をお願いできますか?」
「あ、はい。……あー、そうか。そういう問題は小さくなれば済む事か」
「うむ、そういう事だ」
ぺこりと頭を下げられたのでつい咄嗟に承諾して、それから納得してしまった。
確かにデカいからダメって問題は、縮めば解決だもんね。
ってことは多分、自分から来る気が無かったとしても、少なくとも私は呼び出されてたって事か。
まぁ色々と大量の借りが有るんだから、アリア様に呼び出されたら素直に出て来るけどね。




