895:スキルの心配をしよう。
「てーかそういえばさー」
「何でしょう?」
「それ、【騎兵】としてオッケーなん?」
あ、そういえばそうだな。
騎乗ボーナスの事も有って乗り物を探してたのに、これじゃダメなのでは。
「あ、そこは大丈夫です。ちゃんと適用されてますから」
「ほほー」
「いや、乗ってないだろ……」
「ないよねぇ」
アヤメさんの呟きに同意せざるを得ない。
そりゃ貰えるに越した事は無いけど、あれを騎乗してるって言うのは無理が有るでしょ。
「うふふ。ちゃんと使える事は自分で確認してあるから、心配要らないわ」
「あれ、ジェイさんって【騎兵】じゃないですよね?」
多分だけど。
「えぇ。でも専門じゃなくても、仕事柄【騎乗】のスキルは持ってるから」
研究者なのに仕事柄って言って良いのかな?
あ、でも人型だった時から動物で色々やってたなら、乗りこなしたりも出来た方が良いのかな?
……ただこの人の場合、動物側が懐きそうにないから、無理矢理押さえつけるイメージが湧いてしまうけど。
捕まったら最終的に死ぬだろうし、そういう気配は察知されそうだ。
「おー、足下がモフモフだー」
ぬ、聞き捨てならないコメントが。
「本当ですね。これは…… 元はシャイヤーという大型の品種でしょうか」
「相変わらず無駄に幅広いな、あんた」
うん、まぁレティさんだし仕方ない。
ほんと何なんだろうね。
百科事典とか読むのが趣味だったりするんだろうか。




