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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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875/3917

875:伝えておいてもらおう。

「あいたた……」


 ぴーちゃんの鉤爪の間から、刺された場所を指でぐにぐに揉んで痛みを紛らわしてる。

 とりあえず、血が出るほど刺してはいないみたいだな。


「ぴぅ」


 むにむに動かされる足場の上で、ぴーちゃんが「これくらいで許してやろう」って感じに鳴いてお姉ちゃんの頭を羽でぽふぽふ。

 ちょっと嬉しそうな顔してるけど、お姉ちゃんチョロくない?


 いや、お姉ちゃんがチョロいのは元からか。

 人の事は言えないけど。




「え?」


「ん?」


 なんか突然レティさんが疑問の声を上げた。

 どうしたんだろう?


「あ、はい。ありがとうございます」


「……何がだ?」


 アヤメさんも怪訝な顔してるし、私だけが聞こえてないって訳じゃないな。



「隠密の方が、研究所に私たちが訪ねようとしている事を伝えておいてくれたそうですよ」


「……それ、わざわざ隠れて言う必要は有るのかな?」


 別にレティさんだけに耳打ちしなくても、普通に言えば良いと思うんだけど。

 仕事の関係であんまり姿を現したくないんだろうから、それも仕方ないのかな。


 とりあえずどこに居るか解らないけど、ありがとうございますって頭を下げておこう。

 ……逆じゃないと良いなぁ。



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