842:痛みに気付こう。
「まーほら、発動条件とか中での仕様とか、色々解ってない事も多いじゃない?」
「完全にただの言い訳だろ」
うん、どう考えても後付けの理由だよね。
「でも事実だしー?」
「……まぁ一応、嘘ではないけどな」
別に解らなくても問題なさそうって事を除けば、確かに間違ってはいない。
でも理由がそれだけだったら、別に解らなくても問題ないよね。
使おうとしなきゃ良いだけなんだし。
「で」
あ、また置いといて話を進める気だ。
まぁもう言っちゃった事なんだし、仕方ないけどさ。
「おねーさんがさっきと同じ様に部屋に蓋をしたから、内側からも触ってみた」
「脱出できないかどうか、か?」
「まぁそれも有るけど、なんか面白そうだったから」
「……そうか?」
……うん、ちょっと解らなくもないけど、解るとも言いづらい。
「勢いよくタックルもしてみたけど、ばいーんって跳ね返されて転がる羽目になったよ」
「アホみたいな絵面だな」
「いやー、地味に痛かった。あ、そうそう」
「ん? なんだ?」
「中に居る時は小さくなってるんだろうけど、普通に縮められた時と違って、ちゃんと痛みは有ったねー」
「マジか」
「マジマジー。その状態であれだけおっきいおねーさんが見張ってるんだから、お客じゃない人はかなり怖いだろうねぇ」
「……仕事には真面目なんだったら、かなり厳しく接するんだろうしな」
あー……
私の呼び方一つで、お客様みたいな扱いの人でも抗議する顔になる人だもんなぁ。
遊びに来た人じゃなくて本当に何かやって収容された相手なら、まったく容赦とかしなさそうではある。
……まぁ、そのサイズ差と痛みが有る状況って、【妖精】は普段からなんだけど。




