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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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837/3917

837:綺麗に処理しよう。

「まーあれに沈められれば、そこに居たって痕跡すら残せずに消えちゃうだろうねー」


「嬉しそうに言うなよ」


 うん、まぁエリちゃんだもんね。

 そこは仕方ない。



「あー、そっか」


「ん?」


「【妖精】に食べられた事、無いもんねぇ」


「いや、普通は無いだろ」


「うん」


 私は加害者側だけど、お兄さんの意見には頷くしかない。



「まぁデスペナはみんな嫌だよねー。でも、めっちゃ気持ち良いのは本当だよ?」


「ええ。私たちの様な特殊な嗜好が無くとも、何度も味わいたくなる魅力が有る事は保証致しますわ」


「ねー」


「ねー、ですわ」


「いや、保証されてもな……」


 お兄さんが反応に困ってる。

 というか、そこに『ですわ』は要らないと思うよ。




「まぁそれは置いといてー」


 あ、サックリ流した。

 まぁそこに話を持って行かれて、「じゃあ試してみよう」とか言い出す人が出てきたりしたら困るから良いか。


「例によって手が溶ける時も痛みなんかなくて、気持ち良いーって思ってたらもう無くなってたって感じだったね」


「……まぁ苦しむよりは良いのか?」


「そうそう、プラス思考で行こう」


 エリちゃんは前向き過ぎだと思うよ。



「ん? つーか右手が無くなるって、痛くなかったとしても出血とかヤバいんじゃないか?」


「あー、普通はそうなんだけどね」


「普通じゃなかったって事か」


「うん。なんか無くなった右手が繋がってた部分、元からそこで終わりだったみたいに綺麗になってた」


「……綺麗に?」


「断面なんて見えなくて、綺麗に丸っこくなってた上に皮膚で覆われてて、試しに触ってみたらちゃんと触覚も機能してた。なんていうか、肘とか指先とか触ってる感じ?」


「なんなんだよ、本当に」


「まーユッキーのやる事だし、よく解んないのはいつもの事だよねー」


「いやちょっと待って。私のせいにしないでほしい」


 悪いのは私個人じゃなくて、【妖精】って種族だから。

 っていうか開発の人たちだからね?



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