825:施設の用途を考えよう。
「まぁそれは置いといて」
「うん」
追及されてもお互い様って話にしかならないしね。
「その人も『まぁ良いか』って感じで頷いて、端末をしまってから大きなお皿みたいなのを取り出して、『これに乗って』って手招きされてね」
なんだろう、住人の運搬用みたいな感じなのかな?
「あ、ちなみにそれもピンク色してたよ」
「いや、そこはどうでも良いんじゃ……?」
「いやー、ユッキー的にはどうかなー?」
「ん?」
「だってあれ、多分ユッキーの体の一部だよ。壁とかと同じ素材っぽかったもん」
「えぇ……」
なに人の体を勝手に切り取って使ってるんだよ。
いや、別に切って作り出したわけじゃないだろうけどさ。
「まぁそんなわけで呼ばれたし、通路の柵が開く様になってたからそこを通って乗ったんだけど」
「うん」
「多分、乗らなかったら腰に付けてたお箸で、文字通り摘まみだされてたんだろうなぁ」
「……なんでそんな物を装備してるんだろう」
それも良かったなーって顔されても、ツッコみづらいからそっちはスルーするぞ。
「まぁ今私が言った用途なんじゃない? なんて言うかあの場所、ちょっと収容所みたいな雰囲気も有ったし」
「……あー、そういえばドアも無いんだっけ?」
「だねぇ。それに本来送られてくるのは、【鑑定】とかして捕まった人だって事を考えたら、そういう施設の可能性の方が高いよね」
「……確かに」
いやもう、本当に【妖精】ってなんなの?
開発は本当に何考えてるのか、っていうか正直な感想を言うなら、正気なのかって問い詰めたい所だよ。




