808:気を付けて戻そう。
「それじゃ、戻しますねー」
「ういうい」
羊さん達から少し離れてから、猫さんを前に掲げて一応確認を取る。
「いやー、これで戻っても動けなかったら笑うよねー」
「いや、笑い事じゃないでしょ」
普通に困るよ。
特に何も悪い事してない猫さんのパーティーの人たちが。
「というか嫌な事を口に出さないでくださいよ。聞きつけた運営が変な事してきたらどうするんですか」
「いや、そんな暇じゃないだろ」
「まぁそうなんですけど」
うん、流石にそこまで【妖精】への嫌がらせに全力を注いでるとは思ってないけどさ。
無駄に一部で目立ってはいるけど、しょせんただのプレイヤーの一人だし。
そもそも運営に、聞いてすぐに仕様をいじくる様な権限が有るかも解らないしね。
「えーと…… まぁうん、戻しますよ」
「あい」
何も言わずに始めるのもなんなので、一応改めて言っておこう。
「あ、手に持ったままでも大丈夫かな?」
「すぐに離れるから大丈夫だと思いますけど。何ならぽーんって放り投げましょうか?」
「やー、それはちょっと怖そうだし、このままが良いかなー」
うん、まぁそうだろうね。
それじゃ、ぶら下げたままでぱぱっと解除して、と。
猫さんが光になったので、ささっと後退。
人を巻き込むのは困るけど、自分が巻き込まれるのも困る。




