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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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807/3917

807:剥がして離れよう。

 おー、やっぱり体の前側はまっ平らというか、手の甲にぴったりフィットする形になってるなぁ。

 よく見たら微妙な歪みは有るね。


「やーん、はずかしー」


「真顔の棒読みで言われても、反応に困るんですけど」


「あっはっは」


 いや、というかなんでそれを言う時だけ真顔なんだ。

 まぁ確かに、本気で言ってないのは解るけどさ。



「それにしてもこれ、服まで綺麗に変形してますね」


「まぁ初期服は体の一部みたいなとこ有るよねー。ほら、さっきあの子が吹っ飛ばされた時も脱げてなかったし」


「あー、そういえば」


 言われてみれば、あれ普通の服だったらアヤメさんは全裸になってた所だったのか。

 いろんな意味で危険なパンチだ。


 ん?

 でも、自分の意思で脱ぐのは大丈夫なんだよね。

 脱いで着替えて、初期装備をどこかに捨ててきたらどうなるんだろう?


 ……知らないうちに鞄の中に転送されて(帰って)きてたりしそうで、ちょっと怖いな。




「よっ、と」


「ぶらんぶらーん」


「いちいち言わなくて良いですってば」


 剥がしきって両手でぶら下げた猫さんにツッコミを入れておく。

 これ、毎度誰かしらが律儀にツッコむから言うのではなかろうか。


 まぁつい反応しちゃうんだけどさ。

 無視するのもなんか感じ悪い気がするし。


 というか羊さんは、なにちょっとスッキリした顔になってるの。

 ……あー、かさぶた剥がす感じって言ってたし、そういう事か。



「それじゃ、戻しますかね」


「あいあーい。あ、一応ちょっと離れた方が良いんじゃない?」


「あ、そうですね」


 まだ試した回数も少ないから何があるか解らないし、障害物は無い方が良いだろう。

 戻る時の光に人が巻き込まれて、なんやかんやでお互いに死んだりしたら大問題だし。


 ……いや、まぁそれは巻き込まれる側の人がボーっとしてないで逃げなさいよって話だけどさ。




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