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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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805/3919

805:異常に気付こう。

 まぁとりあえず、よく解らない人はよく解らないって事で置いておこう。

 考えてても仕方ないし。


「んじゃ、剥がしますよ」


「やさしくねー」


「そりゃなるべく丁寧にはしますけど…… ってなんかこれ、くっついちゃってませんか?」


 爪でカリカリと隙間を作って猫さんの手の辺りから剥がしていこうと思ったら、羊さんの手の甲と猫さんの体が一体化してるんだけど。

 え、何これ大丈夫?

 いや、どう見ても大丈夫じゃないやつだけど。



「あー、待ってる間に確認してみてたんだけどね」


「何をです?」


「スキルスキルー。なんかこの状態になってるせいか、【寄生】ってスキルが増えててねー」


「えぇ……?」


「オンラインゲームで寄生って、なんかイメージ悪いよねー」


 いや、あははって笑ってるけどそういう問題じゃないよね。

 まぁ確かに、やってる事は間違ってないけどさ。



「んで、やってみよーって話になってさ」


「なんでなるんですか……」


「面白そうだから」


 そんな当たり前じゃないって顔されても困る。

 まぁこの人の場合はそうかもしれないけど、羊さんもよく付き合うなぁ。


「とりあえず、【寄生】スキルの中の【共生】っての使ってみたら、見た通りこんな感じになったー」


「軽いですね……」


 これ、もし剥がれなかったらどうするつもりなんだ。

 まぁ最悪デスペナを払えば戻れるだろうけど、二人とも困るだろうに。



「でもこれ、使い方によっては便利そうだよー」


「ん、どういう効果が出てるんですか?」


「簡単に言うと、宿主と一部の感覚を共有するって感じかなー?」


 あー、なるほど。

 でもそれ、知らない人をくっつけるのに更に抵抗が出る要素なのでは。


 いや、そもそも最初からどうかと思うけどさ。



「向こうも私が見てる視点で物が見れたり音が聴けたりするから、カメラ代わりに指先にくっつけば、細かい作業のサポートとかも出来ちゃうよ」


「ああ、それはまぁ便利ではありそうですね」


 そのために他人を体にくっつけるかは置いといて。


「それに【聴覚強化】が無くても、私経由で妖精さんの声が聞こえるしね」


 お、羊さんが猫さんの言葉に合わせて反対の手をひらひら振ってきた。


 うん、まぁそれも良い事だね。

 どんな感じになってるのか解らないから、実際に体感したら気持ち悪って言うかもしれないけど。



「……そういえば、今は装備の効果が消えてるのに試せたんですね?」


「まぁ別枠って事なんじゃない? よく解らないけど、出来たんだし出来るんだよ」


「まぁそうですね」


 うん、考えるだけ無駄だよね。

 この開発、何がしたいのか解らないし。



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