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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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802/3918

802:観念しよう。

 あ、触手がエリちゃんの手足を解放した。

 そのまま引きずり込みはしないんだ。


「ふー。あの姿勢、地味に辛かった」


「地味にっつーか普通にキツいだろ」


 お兄さんが律儀にツッコんでる。

 うん、まぁエビ反りでずっと居るのはなかなか辛いだろうね。



「よーし。さーさー、観念して食らうが良いぞんぬ゛っ」


 ……正面から触手に頭を叩かれて、語尾がおかしな事になってる。

 まぁ食べるとは言ったけど怒らないとは言ってないな。

 うん、言ったって表現が正しいかは置いておこう。


「硬くないけど打撃が重い……」


「調子に乗るからだろ」


 頭をさするエリちゃんに、お兄さんが無情な言葉を投げかける。

 まぁ否定は出来ないよね。



「謝るからさー、機嫌直してよー」


 警戒している触手に軽いノリで近づいて、ポンポンと叩こうとして避けられてる。


「むぅ。解ったよ、大人しくしてるからさー」


 あ、ゆっくり近づいてきた。

 エリちゃん、あんなのにそこまで嫌がられるって、ある意味で凄いと言えるのではなかろうか。




「お? ……あ()っ!」


 あ、足首に巻き付いて素早く引きずり倒した。

 咄嗟に反応して後頭部の強打は防いでたけど、地味に痛そうだなぁ。

 いや、痛いって言ってたけどさ。


「もうちょっと優しくしてよーぅ。でもまぁ、贅沢は言えないか」


 ずりずりとパネルの方に引きずられながらボヤいてる。

 まぁあれだけ暴れれば、ある程度はしょうがないと思う。



「行ってきまーす」


「とりあえず、帰ってくるのを待ってれば良いのかな」


「復活したらすぐ走ってくるよー」


「はいはい、頑張ってね」


「おほー、やわらかー…… ごめんなさい」


 膝の辺りまでパネルに飲み込まれたエリちゃんが、なんかごそごそ動いたと思ったら謝ってる。

 大人しくしてろって感じで締め付けられでもしたんだろうか……



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