801:変な生き物を説得しよう。
なんかカトリーヌさんに叱られた触手の先端がしょんぼりとうなだれてる。
無駄に感情豊かな動きをするな、あの触手。
「平たく言いますと、『好き嫌いはダメですよ』という事ですわ」
あ、ちょっと優しい口調になった。
……なんか先端からちょっとだけ下の所をぽんぽんって叩いてるけど、そこは肩か何かなの?
「そーだそーだー。ご飯は粗末にしちゃいけないんだぞー」
あ、先端が一瞬だけエリちゃんの方に行こうとした。
調子に乗った感じの同調にイラッとしたのかな。
そういえば猫さん達を放置しちゃってるけど、先に外した方が良いかな?
……いや、大丈夫だな。
なんか仲良くおしゃべりしてるし、解除は終ってからで良いだろう。
「解りましたか?」
カトリーヌさんの確認に、触手が素直に頷いた。
あ、なんかそーっと近付いていってる。
「はい、良い子ですね」
ああ、撫でてーって事か。
普通の動物なら可愛いなーで済むんだけど、あれ謎の触手だしなぁ。
動作自体は素直で可愛らしいかもしれないけど、どうかと思う。
……でも【妖精】の召喚獣って変なのも混ざってきそうだし、下手したらアレ以上におかしなのが出てくる可能性も有るんだよなぁ。
実際、ハーピーとかアラクネとかって分類は普通に魔物だろうし。
まぁそれはそういうものだと諦めて、他の子と同じ様に可愛がりそうでは有るけどさ。
「解決ですわ」
「おかえり。まぁ私としてはエリちゃんの方を説得してほしかったけどね」
いや、無駄だとは解ってるけどさ。
「せっかくの機会ですし、無下にするのも悪いですもの」
まぁうん、あのパネルが出てくるってのは、そう有る事では無いだろうね。
それでも別に良いと思うけどね。
「それにどうなるかの確認もした方が良いでしょー?」
なんか自己弁護みたいな言葉が聞こえてきた。
どうせ死ぬだけだろうし、別に要らないと思うんだ。
言っても聞かないだろうから、曖昧な顔をしておくけどさ。




