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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1716/3924

1716:弁解をしておこう。

「でもスナちゃん」


「なに?」


「私ね、今日は邪魔してないんだよ」


「胸を張って言えるセリフじゃないと思うけど……」


 うん、今日()だもんね。

 えっへんって感じで言ってるけど、いつもは邪魔してるって事だよね。



「ちゃんとあの人のお仕事が終わってから声をかけたし、帰るならせっかくだから乗って行きますかーって訊いたもの」


「それなら良いけど……」


 まぁ確かに問題は無さそうだな。

 本当にちゃんと終わってたのかは気になるところだけど。


 実はもうちょっとやっていくつもりだったとしても、【人魚】相手じゃ言えないだろうしね。

 まぁもしそうだとしても、あの様子だと漁師さんとしては全く文句は無いというかむしろ万々歳って感じだろうけど。



 しかしまぁ、話に聞いてた通りおっとりした感じの人だな。

 何をされても怒らなさそうというか、困った顔で「めっ」て感じで叱るくらいで済ませそうな雰囲気が有る。


 まぁ【人魚】って種族な上にあのサイズだと、そんなノリで軽くぽふってやられただけで死人が出そうだけど。

 そこら辺の力加減には慣れていってもらいたいところだね。




「っと、先に出ちゃってすみません。とろちゃん、こちらこの街の一番偉い人」


「えっ?」


 あ、フリーズした。

 まぁうん、初手でトップが来るとは思わないよね。

 というか普通は来ないよね。


「うむ。この街の責任者を務めているアングレット王国第四王女、アリアーヌ・キャロル・アングレットだ。よろしく頼む」


「わぁ、王女様なんですね。すごいなぁ」


 驚いてわたわたするかと思ったけど、意外にもすぐにフリーズから復帰して素直に感心してる。

 見た目と違って結構肝が太いのか、あんまり深く考えない人なのか。


 ……失礼だけど、なんか後者な気がしてしまう。

 いやうん、よく知らない人だから本当に失礼なんだけど。



「いや、とろちゃんも名乗りなよ……」


 感心してるだけで名乗り返さないねぎとろさんに、スナさんが呆れた顔で促した。


「あっ、ごめんなさい。私、ねぎとろって言います。えーと……」


「アリアと呼んでくれれば良いぞ」


「はい。よろしくお願いします、アリア様」


「うむ。……こちらはとろちゃんと呼んだ方が良いのか?」


「好きな様に呼んでいただいて結構ですよー」


 ……アリア様、雰囲気がめーちゃんに似てるからなのか、一応確認したな。

 めーちゃん、遠くからわざわざ訂正してきてたくらいだからなぁ……



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