1693:別々に訓練しよう。
おはようございまーすとライサさん達に挨拶をしながら中庭へ出て、いつも通りの訓練を始めていこう。
む、シェラも少し離れた所で何かやるつもりみたいだな。
シルクにお手伝いをお願いしてる……のかな?
「……おー」
「ああいった使い方も出来るのですね」
シェラから少し離れたシルク、上を向いて何をするのかと思ったら、口からシャボン玉をぽわぽわっと吐き出した。
なるほど、そういえば唾液の代わりに洗剤が出せるんだったな。
ふわふわ浮いてるシャボン玉を、シェラがすぱぱぱーんと魔法の矢の連射で一掃。
弓矢の連射速度じゃない気はするけど、それは今更なので置いておこう。
ゲームではよく有る事だろうし。
「おっと、見てないでこっちも頑張らないと」
「そうですわね」
私達が訓練してる間に自分もって事でやってるんだから、それをぼーっと眺めてちゃ駄目だろう。
……なんか一瞬ちぇーって残念そうな顔してた気がするけど、かっこいい所でも見せたかったんだろうか。
大丈夫、ちゃんとすごいなーって思ってるから心配要らないぞ。
「そういえば白雪さん」
「ん?」
黙々と二人で遊んでる様にも見える……というか遊んでる様にしか見えない気もする訓練を進めて、一通り終わったかなって所でカトリーヌさんが声をかけてきた。
「そちらの方の訓練はよろしいのですか?」
「……訓練って言われてもなぁ」
自分の舌先を示しつつ器用に言ってくるけど、こんな触手の訓練は別に要らない気がするんだよ。
いや、そりゃどういう事をすれば経験値を稼げるのか判らない以上、やっておくに越した事は無いんだけどさ。
言ってくるのがカトリーヌさんだと、自分を刺してみろとか言い出しそうなのがなぁ……




