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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1683/3910

1683:おまけ付きを取りあおう。

 お、本体の方が焼き上がったっぽいな。


 コンロから取り上げてまな板に移し、串を抜いて大きな包丁で四等分……ではないな。

 珠ちゃん達の分だろうけど、最初に頭が付いてた側を少し切り取ってたし。

 まぁそんなの誤差だろって話だけど。



 円筒形になった海老をそのままお皿にでんと乗せ……って、そのまま出しちゃうのか。

 流石にもうちょっと切った方が良いんじゃなかろうか。


 あ、横の戸棚から人数分のナイフとフォークが出てきた。

 まぁうん、そりゃそうか。


 ここで食べていく人には食器を貸して、お弁当みたいにするなら小さく切って容器にって感じなのかな。

 一人前サイズの海老なら串でそのまま提供するのかもしれないけど。



「お待たせしました」


「はいよー。……やっぱりデカいな」


「私これが良い!」


「勝手に決めてないでさっさと持ってけ」


 お姉ちゃん、尻尾付きの所を確保しようとしてアヤメさんに阻止されてる。

 まぁなんか一つだけ殻が付いてて特別な感じは有るけど、ちょっと食べづらくない?

 でっかい分、殻も結構硬そうだしさ。



 ……どうやらエリちゃんも欲しがったらしく、二人でじゃんけんしてるな。

 でっかい子供か。


 いや、まぁ先の方と尻尾の部分だと地味に味が違ってくるのかもしれないけどさ。

 でも取り合ってるのがあの二人って事は、多分そういう理由じゃないんだろうなぁ。




「はい、どうぞ」


 ん?

 あぁ、珠ちゃん達の分か。


 ……おぉ、気遣いが細やかだ。

 それぞれのお皿で刻む大きさや形が変えてある。


 太郎の分は両手で掴んで齧っていける様に細長い棒状になってるし、シェラの分に至っては手を汚さずに食べられる様にと小さい串まで作ってくれてるな。


 こっちには付いてなかったけど、私達は魔法で自作出来るって事を知ってるからだろう。

 この店主さんなら忘れたって事は無さそうだし。



 まぁシェラも魔法の矢が出せちゃうから串の代わりに出来そうだけど、それはそんなに知られてないだろうしね。


 というかそういう用途に使うのはどうなのって気もするけど、まぁそれは置いておこう。

 こっちだって人の事は全然言えないし。


 【魔力武具(マナアームズ)】って名前なのに武具を作った記憶が殆ど無いよ。

 まぁあれは【妖精】専用の魔法じゃないんだから、その辺は仕方ないんだけどさ。



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