1666:些細な事故に遭おう。
その後は何事もなく学校まで辿り着き、平和に授業を受けて放課後に。
私以外にとってはあんまり平和じゃなかったと思うけど、まぁいつも通りだし何も起きなかったからセーフって判定にしておいてほしい。
さて、今日は特に何も無い筈だし、とっとと退散するとしよう。
撤収するにも気を遣って動かないと、周りの人が怖がるから難しいんだけどね。
校舎から出れば見通しが良くて事故の可能性が減るから、屋内よりは気が楽になるなぁ。
避けたい人達にとっても、どこに居るか判ってれば警戒し続けなくて良くなるしね。
「あっ! ってちょっ、おぁっあぁーっ!!」
おおぅ、なんだなんだ?
なんかグラウンドの方から凄い悲鳴というか奇声が……
あ、サッカーボールがころころ転がってきた。
普通ならフェンスで遮られてた筈が、扉を開けっぱなしにしちゃっててそこを通って出てきたのか。
まぁうん、転がった先に私みたいなのが居たら、絶望的な反応にもなるのも仕方ないか。
しかしこれ、どうしたものだろうか。
まるで狙ったかの様に、悲鳴で立ち止まった私の足に当たって止まっちゃったんだけど。
とりあえず拾い上げて、扉が有る筈の方向に転がし返してみるか。
直接見られないから正確には狙えないけど、まぁ大体合ってれば大丈夫だろうし。
……やっておいてなんだけど、これ正解は多分「何も無かった事にして立ち去る」だったよね。
普通なら感じが悪いかもしれないけど、私が相手だとそれが一番助かる反応だと思うし。




