1646:解放されたものに驚こう。
「うおっ」
「ん? あー……」
急にどうしたのかと思ったら、カトリーヌさんが脱がされたのか。
まぁうん、あれは凄いもんなぁ。
あの服でどうやって変な形にせずに圧縮してるんだろうね。
「話には聞いてたけど…… うん、へこむだけだからこの話は止めとこうか」
「ですね」
ロシェさんは私とは違うとはいっても、カトリーヌさんの前じゃどうしてもなぁ。
……なんかラキがカトリーヌさんに威嚇してる。
気持ちは解るけど何も悪い事してないんだからやめとこうね。
気持ちは解るけど。
「ささ、お二人ともどうぞこちらへ」
あ、そんな事やってる内に先を越された。
……流れる様な動きでシャワー係になりに行ったなぁ。
「なんでそんな上に?」
「あっちの備え付けのシャワーはシルクが使うから、こっちは自前でって感じですね」
「あぁ、なるほど」
少しくらいのお湯だったら、私達は気軽に出せるからね。
まぁせっかく用意してもらったんだから、空いてる時はあっちを使えば良いと思うけど。
というかシルクがフリーの状態だと、否応なしにあっちになるんだけどね。
「いやー、ゲームの中でもやっぱり良いもんだねぇ」
「お風呂とか好きなんですか?」
「んー、まぁまぁってとこかなー」
上からのお湯で体を流しつつ、適当に雑談を。
「っていうか、こっちだと普通は中々入れないからさー」
「あー、色々大変ですもんね。宿とかには無いんですか?」
「有る所には有るみたいだけど、そういう所はちょっとお高くなるんだよね。安い所だと、有っても桶で水を浴びるくらいかな?」
「まぁこれ、ただの贅沢みたいなものですもんねぇ……」
垢とかの老廃物は出ない様になってるし、汗だけはかくけどただの水だし。
自分や敵の血とかで汚れたりしない限りは、気にしない人にとっては必要の無い設備なんだろう。
「よし、それじゃ代わるよー」
「お願いします」
あ、やろうと思ってたのに出遅れた。
まぁ大人しく、一人で先に温まってるとするか。
「ささ、どうぞこちらへ」
「いや、もう自分でやったから……」
お背中流さなくて良いから自分の事をやりなさいって。
翅が有る分勝手が違うのは確かだけど、もう結構慣れてきたから大丈夫だよ。
やるならロシェさんでしょ……ってのはなんか逃げる為に売ってるみたいだから言わないけど。




