1636:むにむに踏まれよう。
「えい」
「んっ、おぉぅ……」
急に背中をグリッと押されて驚いたけど、なんか普通に気持ち良い。
あぁ、そういえばマッサージは得意とか言ってたっけな。
「……肩周りは良いとして、羽の辺りは普通と違ってくるよね」
「まぁそうですね。ただ」
「少々くすぐったいかと思いますので、私でもよろしければお試しになりますか?」
「お、良いの? それじゃ遠慮なく」
なんか食い気味に身代わりを申し出られた。
実際上手にやらないと、くすぐったさに負けて力が入りっぱなしになっちゃうからね。
「いや、せめて何か……」
「それもそうですわね」
ん?
……あぁ、床に直接寝てたのか。
マットとまでは行かなくても、タオル一枚くらいは敷いておこうよ。
「よし」
あっちは何を…… あぁ、裸足になった……というかされたのか。
こっちとしてもあんまり土足で踏まれたくはないもんね。
まぁ小さくなってからは綺麗なテーブルの上しか歩いてないんだけど。
しかしよくあのサイズ差で、靴下まで綺麗に脱がせられるな。
いや、それくらいならいつもの事か。
……ん?
んん?
え、いや、今どうやって私の服を奪い取ったんだ?
うつ伏せに寝て前に手を組んでる以上、いつも以上に不可能だと思うんだけど。
……まぁその辺は気にするだけ無駄か。
【妖精】の召喚獣がやる事だもんね。
いや、コレットさんもなんか出来そうだけど。
「さて、流石にこの大きさではそのまま上にという訳にもいかんな」
「あー、まぁその方が助かりますね」
小さいとは言ってもそれなりの大きさだし、一人数キロは有るだろうからね。
怪我をしたりはしないだろうけど、全員で背中に立たれるとちょっとぐえーってなりそうだよ。
「しかしこの大きさでこそ出来る事も有るというものだ」
「んっ…… 結局乗るんですね」
全員で一気に来ないってだけで、乗らないとは言ってないか……
「うむ。まぁ力を抜くが良い」
「はーい……」
むぅ、背中をぐにぐに踏まれて…… ってこれ、結構気持ち良いな。
ちょっと違う気はするけど、一種の足踏みマッサージってやつか。
……いやレティさん、なんで人のお尻に座ってるの。
台の端に立ってるのも危ないし、仕方ないかと思わなくもないけどさ。
いや、言うほど仕方なくもないか。
わざわざ台に移らなくても、シルクに乗ってれば良いだけの話だし。
まぁ別にそんなに重い訳でもないし、座られるくらいは構わないけどね。
なんでだよって戸惑いはするけど。




