1633:仲間の気持ちを理解されよう。
「さて、それじゃ私達はお先に失礼するかな」
「そうだね。おやすみなさーい」
「おつかれー」
用は済んだとばかりにささっと撤収していくアヤメさんとお姉ちゃん。
ばかりにっていうか事実その通りなんだけど。
あれ、エリちゃんは……
あ、モニカさんと一緒にお風呂の用意してくれてる。
一応お手伝いさんだって事で、片付けまでやっていく感じなんだろうか。
もう遅いんだし気にせずに抜けてくれても良いんだけど、まぁその辺はエリちゃんも解ってるだろうし好きにしてもらうかな。
「それでは白雪」
「はい?」
あれ、このタイミングで私?
家に向かおうって話だったらシルクにお願いすると思うんだけど、まだ何か有ったかな?
「諸々の都合も有る故、我々を半分に縮めてもらおうか」
「諸々って何ですか……」
「三人ではシルクに運んでもらうのが少し難しい事や、流石にこの人数だと少々風呂が狭くなるだろう事等だな」
「あー……」
意外にもって言うとなんか失礼だけど、一応ちゃんと理由が有ったらしい。
実際どんどん人数が増えてきてるから、ちょっとずつ狭くなってるのは確かなんだよね。
とは言ってもまだまだ問題の無い程度だし、運ぶのも別に私達やぴーちゃんが一人を担当すれば良いだけだから、理由としては弱い気もする。
まぁ逆に断る理由が有る訳でもないんだけどね。
「それじゃ…… っと、コレットさんはそっちか」
「ですわね」
アリア様とレティさんの手を取って魔力を流し、するすると小さくしていく。
『半分』って指定されてたけど、大体半分くらいって事で良いんだよね。
「このくらいで良いですか?」
「うむ、こんなところだろう」
二人の身長が股下に収まる程度になったあたりで、確認を取ってから魔力を止める。
……さりげなく人の太腿に寄りかからないでもらえませんかね。
というかアリア様はいつもの事だから置いといて。
「おぉ……」
「だからなんで皆して揉むかなぁ……」
「おっと、これはすみません」
レティさんから見れば顔ほどもある私の手の平が、両手でふにふにふにふに揉まれてた。
まぁ言ってしまえばこっちもいつもの事ではあるんだけど。
「アヤメ達の気持ちが解るだろう?」
「そうですね。これは仕方ないかもしれません」
「なくないと思うんだけど……」
ええい、二人で一緒に右手をもみもみするんじゃない。
レティさん、今自分で謝ったばっかりでしょうに。
……いやラキ、なんなのその「そうだろうそうだろう」みたいな顔は。
ちょっと離れた所でぴーちゃんとシルクも似た様な顔して頷いてるし。
クリスはちょっと判らないけど、シェラも机の下で同じ顔してるんだろうなぁ……
君たち、ご主人様の意向を少しは汲んでくれても良いと思うんだ。
いや、まぁ好いてくれてるのは嬉しいけどね?
そういう問題でも無いんじゃないかな?




