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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1624/3910

1624:もくもく遮ろう。

 蒸したお肉を軽く炙って、塩を振りかけぱくりと一口。


「うむ、美味い」


「いいなー」


「出してもやらないからね?」


「えー」


 もう蒸気のブレスは見せたでしょ。

 何度も繰り返してたらいつまで経っても終わらないよ。



「で、次は煙ですけど……」


 蒸気と違って見え易いし、普通に吹くだけでかなりの量が出る筈だから、少し離れた所へ移動する。

 とりあえず害は無さそうだったし、威力の方は気にせずにやってみよう。



「それじゃいくよー」


「はーい、ってうわ多っ」


「どんな肺活量だよ」


 いや、広がり方が凄いだけで別に息自体はそんなに吐いてないよ。


 まぁ言いたくなるのは解る量の煙だけどさ。

 二度目なのに自分でもちょっと驚いてるし。



 あ、カトリーヌさんが入っていった。


「ふむ…… 全く見えんな」


「どっちで見てもダメなんだけど、ちょっと濃過ぎない?」


「【妖精】の出す煙幕ですし、妥当なところとも言えますね」


「いくら何でも目立ち過ぎるとは思うけどな」


 うん、やっぱり目立つ(そうだ)よね。

 しかも物が物だから、隠れてたとしても近くに【妖精】が居る事はバレバレだろうし。


 とりあえず、中に隠れるのには使えないだろうな。

 【妖精】の耐久力だと、砂か何かをパパッと煙に投げ込むだけで簡単に駆除出来ちゃうし。



「っていうかこれ、全然散らないね」


「放っといたらしばらくその場に残り続けるっぽいんだよね」


 ある程度ぴーちゃんが頑張った後の、散っていった煙がどうなったかは知らないけど。

 まぁ【妖精】には射程距離の問題が有るんだし、こっちの知らない内にちゃんと消えててくれた事だろう。


「エリちゃん、適当に扇いで上の方に散らしといてくれるかな」


「ほいほい」


 一応お手伝いの名目で住んでるエリちゃんに、たまには仕事をお願いしてみよう。

 別に今回もぴーちゃんにお任せしても良いんだけど、せっかくだしね。



「おーいカトちゃん、危ないよー」


 ん?

 あぁ、中に入ったまま出てきてないのか。


 ……ちゃんと聞こえてただろうけど、あの人だからなぁ。

 多分うっかりでの事故でも期待してたんだろう。



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