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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1622/3909

1622:次の機会を考えてみよう。

「コレットさん、ありがとうございましたー」


 ん?

 あぁ、テーブルと椅子をわざわざ持ってきたのか。

 すぐ近くだから置いてても良さそうなものだけど、まぁ気持ちの問題かな。



「いやー、まさか雪ちゃんのお仲間が居るとはねぇ」


「方向性はちょっと違うけどね」


 自分の顔や雰囲気で困ってるって意味では、間違いなく同類だろうけど。


「中身は普通の良い子だってところも雪ちゃんと同じだね!」


「いや、普通のってところにはちょっと疑問が残るけどな」


「あー……」


 アヤメさんの言葉に苦笑するお姉ちゃん。

 まぁうん、ちょっとアレなところは有るから仕方ないね。



「まぁ陰口を叩くつもりは無いし、良い奴らしいってのはその通りだな」


「掲示板の方でもそう意識して読んでみると、傲慢に見える書き方ながら他の方が暴走し過ぎない様に誘導している様ですね」


「さっきから何見てんのかと思ったら、連中の書き込みをチェックしてたのかよ…… 手際良すぎてちょっと怖いぞお前」


「光栄です」


「いや褒めてないっての」


 ……流石はレティさんだなぁ。


 というか一応匿名の掲示板だろうに、よく個人の区別が出来るな。

 よほど特徴的な文章なのか、単純に経験なのか。


 ……自尊心とか顕示欲とか強そうだし、勇者様の側で堂々と名乗ってる可能性も有るな。

 大抵の場合は空欄のままだけど、一応名前を入力する欄は有るんだし。




「それにしてもあの子、普段は忙しい筈だけど、改めて来る様な暇は有るのかな?」


 あ、それは確かに。

 泊まり込みで遠出してるみたいだし、街に居る方が少ないんだもんね。


 でも今日みたいに一日の終わり…… こっちでは週末か。

 まぁどっちでもいいけど、こういうタイミングなら大丈夫なんじゃないかな。



「しばらくは問題無いと思うぞ?」


「え?」


 ん?

 アリア様、初対面の筈だけど何か知ってるのかな?


「素直に罰を受ける様な連中ではなさそうだからな。当分表に出てくる事は無かろうよ」


「……あー」


 ……確かに。

 制止も聞かずに不法侵入しようとした挙句、街中で本格的な戦闘を始めようとする人達だもんなぁ。


 パーティーメンバーが全員捕まってる状況じゃ、暇な時間は十分過ぎるくらいに有るだろうね。



「いやぁ…… 当分っつーか、ありゃ下手したら一生出られねぇんじゃないッスかね」


「……ふむ、思った以上に酷い連中の様だな」


 おや、初めて見る隠密さんだな。

 完全に呆れ切った顔で両手を広げて現れたけど、現場で取り押さえた人なのかな?


 あ、こっち見て笑顔でひらひら手を振りながら消えていった。

 口調もだけど、やけに軽いノリのお姉さんだな……



 ……というかこんな短時間で一体どれだけの事をやらかしたんだ、その勇者様達は。

 ただ暴れようとしただけじゃここまで言われないでしょうに。


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