1619:お詫びの品を頂こう。
「あぁ、そうそう。忘れるところでした」
「む?」
帰ろうとして立ち上がったメティコさん、何やら鞄を開き始めた。
「急に押し掛けて騒ぎ立てた事等のお詫びの品を用意していたのですが、彼らがその段階まで至れなかったもので」
「ふむ、予定と調子が狂ったと。ならばそのままでも良いのではないかな?」
「いえ、ご迷惑をおかけした事には違いありませんので。私だけとはいえ、中へ通していただいてますしね」
変な所で律儀だなぁ。
いや、まぁ良い事ではあるんだけど。
「という訳で、アリア様にはこちらをお贈りさせていただきます」
「ほう、これはありがたいな。遠慮なく頂くとしよう」
遠くてよくは見えないけど、動物の毛皮とか角とかなのかな?
多分だけど、それなりに遠くへ行かないと手に入らない様な品なんだろうな。
アリア様、結構素直に喜んでるっぽいし。
「それと妖精さんにはこちらを」
……え、私も?
あ、ここ私の家か。
「む、これは中々良い物だな」
「ええ」
……なんか紅茶の缶らしきものが出てきた。
ありがたいんだけどなんでだろう。
あ、私が表で買った嗜好品ってそれくらいだったっけ。
あとは何か食べてるくらいだし、茶葉なら生物に比べて保存がきくから贈りやすそうだし。




