↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1616/3914

1616:伝えるだけは伝えよう。

「それでは改めて」


「うむ。アリアーヌ・キャロル・アングレットだ。アリアとでも呼ぶが良い」


「メティコです。よろしく」


 軽く名乗り合ってからコレットさんが用意したお茶で一息。

 ……今一瞬チラッとこっち見たよね。


「あぁ、あの者達なら心配は要らぬよ。人の秘密を漏らす様な事はせん」


「それは助かります」


 うん?

 あぁ、偉い人の前に出るからって事じゃなくて、最初の態度が普段の顔なのかな。



「あ、一応言っておきますがこの(・・)顔は、馬鹿にしてる訳じゃなくて生まれつきですので」


「うむ、解っている。それにもし馬鹿にしている(そうだった)のであれば、これ(・・)が既に警告しているところだ」


「怖いですねぇ」


 あのニヤニヤして見下してる感じの表情が素なのかぁ……


 ……いや、うん、自分だって人の事は全然言えない顔だったな。

 むしろあっちは意識すれば取り繕える分、私の方がよっぽど悪質だし。




「で、本題なのですが」


「うむ」


「なんと言いますか、私としては既に済んでしまった感が有りまして」


「む?」


「一応代理として、お馬鹿さん達(ほかのごにん)の言葉を伝えさせていただきますね」


「ふむ、聞かせてもらおう」


 ……今、明らかに妙なニュアンスが混ざってたな。

 実はこの人が一番性質悪いんじゃないか……?



「まぁあんまりバカバカしくて、伝える必要も無い様な事ばかりなんですけどねぇ」


「大体察しはつくが、一応聞こうではないか」


「面倒なので要約すると、この待遇(・・・・)は我らにこそふさわしい、だそうですよ」


 ……あー、まぁうん、他の人から見ればズルいぞって言いたくなるのは解るけどね。

 土地と家を始めとして本当に色々貰ってるし、偉い人が入り浸ってるし。



「ふむ。参考までに聞きたいのだが、相応しいと言えるだけの功績は何か上げているのだろうか」


「いいえ、(なぁん)にも」


「であろうな」


 ダメじゃん。


「私達は他の人よりかなり遠くまで探索していて、それを勝ち誇っているんですが」


「うむ」


「生態調査や植生調査をしていないどころか、【測量】を持った人すら居ませんので」


「ふむ。それはただ遠くへ遊びに行っているだけだな」


「そうですね。迷わない為に簡単なメモ程度の地図は有りますが、それすらも公開する気は無い様で」


「……念の為に訊くが、その他の情報もだろうな?」


「はい、スキルなども全て。路銀の為に売却するのも近場で狩ったありふれた獲物だけで、珍しそうな品は秘匿していますよ」


 ……清々しい位に自分本位な人達なんだなぁ。

 まぁ実際にかなり遠くまで行けてるんだったら、少なくとも戦闘関連の技量は突出してるんだろうけどさ。


 というか私みたいに全部はいはいって差し出してる方が奇妙なだけで、大抵の人は多かれ少なかれ隠してる事は有ったりするのか。



 でもこのゲームって開拓を進めるのが本来の目的なんだから、全部隠したままじゃ何の褒美も貰えるわけが無いんだよね。


 そんなに進んでるんだったら地図の情報を役場に買ってもらうだけでもかなりの報酬が貰えるだろうし、単純なお金以外にもアリア様みたいな偉い人からの覚えも良いだろうになぁ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。