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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1615/3911

1615:生き残りを迎え入れよう。

「あぁジョージ、ついでにもう入って良いぞと言ってやってくれ」


「うっす」


 ん?

 あぁ、モニカさんか。


 本来なら帰るタイミングまで待たされてた筈だけど、予定外の相手が来ちゃったしね。


 いや、まぁ護衛というか来た人を見張る人達なら、その辺にいくらでも潜んでるとは思うけど。

 というかジョージさんとコレットさんだけで十分だろうけど。



 おや、コレットさんがアリア様から離れて……

 どこからともなく取り出したテーブルと人数分の椅子が、音もなく配置されたな。


「皆様、どうぞこちらへ」


 なんでこんな物まで持ってるんだって思ったけど、これはそんなに珍しくない方か。

 普通は折り畳み式な気はするけど、アウトドア用品って考えれば割と一般的だし。


 収納の問題も無いんだろうし、外で一休みするために持ってても不思議ではないよね。




 見物席に全員が移って少し経つと、モニカさんが女の子を一人連れて入って来た。

 なんかイメージと違って大人しそうだな。

 ……単に前のくまさんに怯えてるだけかもしれないけど。


「こ、この度はお初に」


「あぁ、良い良い」


 おや、膝をついて挨拶したところをすぐに止めたな。

 途中で遮るのはなんか珍しい気がする。



「堅苦しい挨拶は無用だ。まずはそちらに座りなさい」


「は、はい……」


 立ち上がって失礼しますと勧められた椅子に座って、再度へこりと頭を下げてる。


「それと演技もな」


 ……うん?


「……やっぱりバレてますかぁ」


 ……おぉぅ。

 怯えた感じの気弱な笑みから、実に悪そうなニヤニヤした笑顔に一変したぞ……



「これでも『王女様』だからな。本国(くに)に居た頃にはよく相手をしていたものさ」


「場数が違う、と。そりゃ勝てませんねぇ」


 ……なんか笑い方まで悪役っぽいな、この人。

 正面のアリア様が朗らかにはっはっはって笑ってるから、対照的で余計に際立ってるよ。



 でもまぁ確かに、アリア様の立場なら色々な人に対応してそうだもんなぁ。

 お兄さんやお姉さん達側に居そうな貴族とか、そうじゃなくても偉い人達なんて一枚も二枚も裏を抱えての会話が日常だろうし。


 いや、まぁ偏見というかイメージの話だけど。

 普段のアリア様しか見てないと、全然そうとは思えないしね。



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