1614:方針を決めよう。
「ふむ」
あ、目を離してる間に実体化してた。
「アリア様としては、お話はする方向なんですよね?」
「うむ。些か強引な感は否めないが、求めるというなら応じよう」
まぁアリア様ならそうだよね。
普段からそこら中に出没してるくらいだし。
……わざわざここに乗り込んで来なくても、街中で捕まえれば済んだんじゃないかな。
あぁ、向こうが普段は街に居ないみたいだからそれは無理なのか。
いや、まぁ用事が有るならそこは曲げれば良いだけな気もするけど。
「個人的には入れない方が良いと思うけどな」
「あ、そうなんだ」
アヤメさんが元に戻った体でストレッチしながら、面倒そうな顔で言ってきた。
やっぱりそういう人達なんだなぁ。
「ただそうしたらしたで、逆に陰でやかましくなる可能性も有るからなぁ」
「あー……」
「掲示板で有名」って言われるくらいだし、頻繁に書き込んでるんだろうからそっち側で元気になっちゃうかもしれないのか。
まぁ悪い意味でって事なら、別に実害は無さそうな気もするけど。
「って事はとりあえず通ってもらって、こっちは隅っこで大人しくしてるのが最適解かな?」
「まぁそれが無難だろうな」
あくまでアリア様に話が有るって来たんだから、私は無関係な筈だしね。
話に巻き込まれても穏便に受け流せば済む……と良いなぁ。
まぁ済まなかった場合、酷い目に遭うのはこっちではないんだけど。
「それじゃジョージさん、そういう感じでお願いします」
「了解。が、その前に一つ」
「はい?」
「来客は一人になったぞ」
「……んん?」
その言い方、任せて帰ったとかじゃないよね。
何が起きたんだよ。
まぁうん、なんとなく察せるけどさ。
どうせ待ちきれなくなって押し通ろうとしたとかその辺で、入り口のモニカさんや他の隠密さんに処刑されたってところでしょ。
いや、全く知らない人達に対して失礼なイメージかもしれないけどね。
実際会ってみたら結構まともだったりするかもしれないし。
……まぁこんな遅くにパーティー全員で、しかも事前連絡無しで乗り込んで来てる時点で、その望みは薄い気はしてるけど。




