1612:要らない物は片付けておこう。
「なんでこんな物作ったんですか……」
「なんでだろうな!」
呆れ顔なアヤメさんの質問に笑って答えるアリア様。
こんな高級素材をその場のノリで無駄遣いしないでくれませんかね。
それを言ったら前の二つもそうなんだけど。
まぁ高級素材って言っても、私達やラキが居ればいくらでも補充出来るんだけどさ。
「ま、とりあえず仕舞っておくとしよう」
「そうですね。なんか持ってる方もちょっと恥ずかしいですし」
……確かにこっちとのサイズの違いのせいで、自分の体くらいに大きい布を両手を広げて持つ状態になっちゃってるもんね。
誰かが使ったわけでもないし使われる予定もない品とはいえ、なんだかなぁって感じにはなるか。
「さて、それでは一旦元の大きさに戻るとするか」
「はーい」
『乗せよ』と手を伸ばしてくるアリア様を抱き上げて、机から少し離れる。
アヤメさんとコレットさんは、カトリーヌさんとロシェさんが同じ様に運んでくれてるな。
「というか今、一旦って言いましたよね」
「うむ」
まぁうん、いつも通りにお風呂入っていくよって事だな。
断る理由も特に無いし構わないけどさ。
「それは良いとしてですね」
「む?」
「人の鎖骨をいじくらないでくださいよ」
「おお、済まんな」
正確には鎖骨の上の皮膚だけどさ。
サイズの差が有るから思いっきり押さえたり叩いたりしなければ奥までは通らないし。
本当、くっついてる時に油断したらすぐからかってくるんだから困ったお人だよ。
悪意とかは無い上に言ったらちゃんと謝って止めてくれるから、こっちも怒るに怒れないしさ。
……まぁその怒らないラインを超えない様にやってきてるのも解ってはいるんだけど。
でも実際に超えてこない以上、解ってても怒れない事に変わりないからなぁ……




