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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1609/3910

1609:警戒心は維持しよう。

「で、それ何ですか?」


 ひとまず一か所にまとめて置かれたところで、確認の問いかけを。

 わざわざ私の所まで持ってくるって時点で、なんか嫌な予感しかしないんだけどね。


「なに、おかしな物ではない」


「わざわざそう言われると、余計に『本当かなぁ』って思うんですけど」


「はっはっは」


 そんな「心配性だな白雪は」みたいな笑い方されても、過去に嫌ってほど実績を積んできてるじゃないか。

 「物」自体はおかしくなくても、逆に良すぎる物だったりするしさ。



「では早速開けて見せて、不安を取り除いてやるとしよう」


「不安が的中しない事を祈りますよ」


 いや、強情な奴めって笑いながらゴソゴソ引っ張り出してますけどね。

 大体ツッコまされてるんだから仕方ないでしょ。


「アヤメ、そちらを持ってくれ」


 なんだろう、何か細長い布が出てきた。

 ……案の定かなりお高そうな、繊細な絹製品っぽいのは見ないふりをしておこう。



「どうだ、良い出来だろう」


「……まぁはい、確かに綺麗ですね」


 小さい横断幕みたいに二人がかりで広げられたのは、私の二の腕くらいまでありそうな白い薄手の長手袋だった。

 薄手っていうか殆ど透けてるし、実際に付けたら肌色の方が強く見えるんじゃないかな?


 ……確かに綺麗だし良い物なんだろうけど、やっぱりパッとお出しされるにしては高級品過ぎるでしょ。



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