1572:飛行機のサイズに合わせよう。
「っとっと、危なっ」
私と同じサイズに縮んで実体化したマツリさん、ちょっと転びかけつつも無事に着地。
「あー、やっぱ妖精さん、結構デカいねぇ」
うん、よく言われ……る訳でもないな。
現実側で言ってくる人なんて居る訳が無いし、こっちでも縮めた相手くらいしか言わないし。
「しかしまぁ、このサイズは中々スリルが有るね。……うわ高っ」
「慣れるまでは結構怖いですよね。こっちと違って飛べませんし」
ただ周りが大きいだけならともかく、今は注目されてるから余計にね。
「よくあそこまで小さくなって平気だな……」
「ん? あー、うん、慣れと諦めですかね……?」
「大変だな……」
一瞬何かと思ったけど、多分アヤメさんの事だろう。
まぁ最初にラキと遊びたいって言い出したのはアヤメさんだし、なんか慣れてるとか言ってたからそっちが大きいとは思うけどね。
罰ゲームとかでそれ以上に小さくなったりしてるのは諦めの方だろうけど。
「つっても、私も今からこの飛行機に乗り込めるくらいには小さくなるんだよな……」
「まぁはい、そのために小さくなってる訳ですしね」
床に置かれてる飛行機の操縦席を覗きこんで、苦笑い気味の顔になってる。
あ、そのガラス?って丸ごとカパッと外れるんだ。
まぁあのサイズならそうするしかない……のかな?
飛んでる最中に外れたり……は大丈夫か。
きっちり嵌まってれば問題無さそうだし、何か対策をしてるかもしれないし。
「よし、こうしてても仕方ないしお願いしようかな」
「はい。えーと、それじゃ手をこっちに」
はいよ、と出された手を握って、魔力を流し込んでゆっくりと縮めていく。
「おぉ…… こりゃまた変な感じだな」
うん、普通はあんまり体験する事が無い状況だしね。
今日は……というかさっきから、そんな事ばっかり味わってる気もするけど。
「んー…… っと、このくらいですかね」
「あー……」
「どうかしましたか?」
「いや、誘引物質出してるってのは本当なんだなって」
「好きで出してる訳じゃないですけどね……」
【妖精】のせいなんだろうけど、なんか恥ずかしいからそんな指先をくんくん嗅がないでほしい。
私じゃなくて開発のせいだけど。




