1568:パイロットを探そう。
「残る問題は……」
「何?」
「試験飛行をやっとらん事だな」
「あー」
まぁこれだけ人が居たら迂闊には飛ばせないだろうし、そこは仕方ないのかな。
一応、理論上は問題無い様に作ってはいるんだろうけど。
「それともう一つ、誰が操縦すんのかって問題がな……」
「自分じゃダメなの?」
「馬鹿言え。俺にそんな技術も反射神経も無ぇよ」
「もういい歳だもんねぇ」
「その通りだがうるせぇよ」
うん、正面からハッキリ言う事では無いな。
文句は言うものの、そう気にしてはいないっぽいけどさ。
「他の奴らもそういうのはからっきしでな……」
「話は聞かせてもらったよー」
「まためんどくせーのが来たなおい」
「えー」
エリちゃん、派手に登場した割にこっちに現れないから何をしてるのかと思ったら、奥で他の人から何やってたのか聞いてたのか……
ぞんざいな扱いに不満げな顔してるけど、日頃の行いを考えると仕方ないと思うよ。
「丁度良い人を連れてきたのにー」
「おい待て」
……マツリさん、なんでさっさと別れてパーティーの所に戻らなかったんだ。
どうせ変な事に巻き込まれるんだから、エリちゃんに付いてっちゃダメだよ。
「でもまっちゃん、魔力も一応扱えるしこういうの好きでしょ?」
「……まぁうん、嫌いじゃないな、うん」
あ、意外と乗り気だ。
エリちゃんに乗せられるのが嫌なだけなんだろうか。
「やってくれりゃ助かるんだが、良いのか?」
「どうせこいつが逃がしちゃくれないしね。それに、危険は無いんだろ?」
「あぁ、空中分解なんて事にゃならん筈だ」
「筈」って言うのが気になるけど、多分断言を避けただけなんだろう。
それにもしバラバラになったとしても、小さくなってる間は魔法での保護も有るしね。
「……ただな」
「……何か有んの?」
「着陸がな……」
「やっぱ止めても良いかな……?」
……あぁ、うん、車輪とかそういうの、何も無いね。




